アイルランドは開幕から大荒れ

昨日の日曜日、漸くアイルランドでも今年最初の平場G戦が行われました。カラー競馬場のパーク・エクスプレス・ステークス Park Express S (GⅢ、3歳上牝、1マイル)が毎年の皮切りレース、yielding to soft の馬場に12頭立て。馬場は発表よりも悪い状態で、極端に重い馬場。これが番狂わせを演出したようです。
アイルランドではいきなり3歳と古馬の混合戦から始まりますが、参戦した12頭は全て冬場は実戦を使っておらず、全馬がシーズン初戦。今年のクラシックに可能性のある3歳馬は3頭で、あとは4歳馬4頭、5歳馬4頭、6歳馬1頭という構成。10対3の1番人気には、3歳馬で2戦1勝のイースター Easter と、昨シーズンをカナダのGⅠ戦(E・P・テイラー・ステークス)2戦で終えた5歳のオデリズ Odeliz が分け合っていました。

レースは英国から遠征してきた25対1(人気は9番目タイ)のアミュレット Amulet が逃げ、ムーアが騎乗したオブライエン厩舎のイースターは先行、デ・スーザ騎乗のオデリズは後方待機。
しかしイースターは勝負所で伸びず5着、オデリズも徐々に順位を上げたものの7着と夫々敗退し、逃げ馬の直後に付けていた何と最低人気(100対1)のラモーン Ramone が抜け出す大波乱。2馬身差2着には逃げ馬と並んでいた4番人気(7対1)のアフタヌーン・サンライト Afternoon Sunlight が入り、半馬身差で逃げたアミュレットが3着。前に行った3頭で決まる不良馬場特有の結果になってしまいました。

勝ったラモーンはウイリアム・ファレル厩舎、シェーン・フォレイ騎乗の5歳馬で、勝ったのは3歳時に未だムルタ騎手が騎乗していた当時のこと以来。そもそもG戦に走った記録はなく、5歳にして初挑戦では100対1のオッズも致し方ない所でしょう。
ウイリアム・ファレル師は当ブログでも初登場で、管理馬は6頭しかいないとのこと。もちろん師にとってもG戦は初勝利で、“重賞を勝つような馬が出たら私は引退するよ”とは、もちろん冗談でしょうが・・・。

 

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