2015ヨーク競馬場ダンテ開催3日目

ヨーク競馬場のダンテ開催最終日、G戦は長距離シリーズのヨークシャー・カップ Yorkshire Cup (GⅡ、4歳上、1マイル6ハロン)だけ。馬場は good to firm 、所により good まで乾き、6頭が出走してきました。
去年のGⅠ勝ちに伴う5ポンドのペナルティーを背負っているにもかかわらず、7歳のブラウン・パンサー Brown Panther が13対8の1番人気。愛セントレジャーに勝った後もBCターフに挑戦するなど意欲的で、今年3月にも既にドバイでGⅡ戦(ドバイ・ゴールド・カップ)に勝っている順調さも好材料です。

先ず最低人気(33対1)のアイランド・リミード Island Remede が逃げてレースを引っ張りましたが、2番手を進んでいた3番人気(5対2)のロムスダル Romsdal が4ハロン地点からこれを交わして先頭。ブラウン・パンサーは4番手を進みます。
しかしロムスダルの優位はここまで、最後は抜け出したブラウン・パンサーと、後方2番手から残り1ハロンで先頭に立った2番人気(5対2)の4歳馬スノー・スカイ Snow Sky の叩き合いとなり、ゴールではスノー・スカイがブラウン・パンサーを半馬身抑えていました。更に1馬身半差で3番手から平均ペースで追った4番人気(12対1)のハヴァナ・ビート Havana Beat が3着。

サー・マイケル・スタウト厩舎、ライアン・ムーア騎乗のスノー・スカイは、去年ゴードン・ステークス(GⅢ)に勝っており、G戦は2勝目。ゴードンをトライアルとして臨んだセントレジャーでも3着(ロムスダルが2着)と健闘し、そのあと遠征したホンコン・ヴァーズ7着でシーズンを終えていました。これが今期初戦。
これでロイヤル・アスコットのゴールド・カップへ、と行きたいところですが、オーナーであるハーリッド・アブダッラー氏は秋のメルボルン・カップ遠征が目標。ムーア騎手もゴールド・カップの距離(2マイル半)には否定的で、スタウト師も同馬のスタミナは1マイル6ハロンが限界と断言しています。従ってスノー・スカイがゴールド・カップに出走することはありません。
一方ペナルティーを背負いながら半馬身と好走したブラウン・パンサーは、間違いなく去年4着だったゴールド・カップに向かいます。レース後に出されたオッズは6対1。

 

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