サンタ・アニタ春開催が閉幕

6月28日、去年の年末から続いていたサンタ・アニタの長期開催がフィナーレを迎えました。去年から閉鎖されたハリウッド競馬場を引き継いだということもありますが、この後カリフォルニアの競馬は夏のデル・マー、そしてアラミトスと再び秋のサンタ・アニタへと続きます。

最終日のG戦は一鞍、ハリウッドから移管されたレースではなく、当初からサンタ・アニタ競馬場で行われてきた芝の長距離戦、サン・ファン・カピストラーノ・ステークス San Juan Capistrano S (芝GⅢ、3歳上、約14ハロン)。アメリカにグレード・システムが導入されてから長い間GⅠに格付けされてきましたが、2004年にGⅡに降格、そして今年からは更にGⅢに降格されてしまいました。開催時期も当初の3月末から3か月も遅れての施行です。
今年は7頭立て。ブラジル産でフランスで走り、前走アメリカ・デビューのチャールズ・ウィッティンガム・ステークス(芝GⅡ)で3着したゴーイング・サムホェア Going Somewhere が3対5の1番人気。
前走も逃げたゴーイング・サムホェア、今回もペースを落としての逃げ作戦、淡々とした流れで直線に向かいます。前半終始5番手を進んでいた2番人気(4対1)のディサイシヴ・エッジ Decisive Edge が堪らんとばかりにスパートして、第3コーナー手前からスパート、連れて3番手でマークしていたブービー人気(23対1)のクルセーロ Crucero も逃げ馬との差を詰めに掛かり、直線は3頭の叩き合い。最初に脱落したのは最も早く仕掛け、真ん中を通ったディサイシヴ・エッジ、2頭の競り合いは外のクルセーロが内ラチ沿いのゴーイング・サムホェアを首差捉えて決着しました。1馬身4分の1差でディサイシヴ・エッジが3着。
キース・デサーモ厩舎、ケント・デサーモ騎乗のクルセーロは、本命馬が3着だったチャールズ・ウィッティンガムでは5着。その後1週前のアローワンス戦(10ハロン)で2着し、連闘でここに臨んでいました。これが17戦して2月サンタ・アニタのアローワンス戦に次いで未だ2勝目ですが、長距離が好きなタイプで、アメリカには14ハロンのレースがほとんど無いために成績が上がらなかっただけのこと。ヨーロッパならもっと活き活きと活躍する5歳馬でしょう。

 

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