プライズ・イクジビット、G戦2連勝

夏開催が始まったばかりのカリフォルニアはデル・マー競馬場、連日の様にG戦が行われています。7月19日、日曜日はサン・クレメンテ・ハンデキャップ San Clemente H (芝GⅡ、3歳牝、8ハロン)一鞍。午後は休みなく雨が続いて馬場は good 、3頭が取り消して6頭立て。去年デル・マーのタペタ・コースでデル・マー・デビュタント(GⅠ)に勝ったサンセット・グロウ Sunset Glow が8対5の1番人気。
レースは4番人気(4対1)のスピリット・オブ・ジャン Spirit of Xian が大外から飛び出して先頭に立ち、サンセット・グロウは2番手追走。直線、逃げ馬を捉えてサンセット・グロウが先頭に立ったのも一瞬、前半は最後方に控えていた3番人気(7対2)のプライズ・イクジビット Prize Exhibit が大外から鋭く伸びると、サンセット・グロウを1馬身半差突き放して鮮やかな差し切り勝ちです。4分の3馬身差で3番手を追走していた5番人気(12対1)のパウリーナズ・ラヴ Paulina’s Love が3着。
ジェームス・キャシディー厩舎、サンチャゴ・ゴンザレス騎乗のプライズ・イクジビットは、前走サンタ・アニタのセニョリータ・ステークス(芝GⅢ)に続くG戦2連勝。レース内容も前回と同じ最後方一気の追い込みで、彼女のレーシング・スタイルはすっかり定まったようです。前回のレポートで詳しく紹介したように、2歳時は英国のジェイミー・オズボーン厩舎に所属してGⅢで3着したことのある馬。BC挑戦を機にアメリカに転厩し、今年はBCメア・アンド・フィリー・ターフを目指すことになるでしょう。次の目標は8月15日のデル・マー・オークス(芝GⅠ)。

ところでデル・マー競馬場は2007年からオールウェザー・コース(タペタともポリトラックとも呼ばれる)を導入してきましたが、この地区には雨は降らないという主張が通って今年から撤去、以前の様にメインコースはダートで行われています。
しかし何とも皮肉なことに夏開催直前の18日には大雨と雷がこの地方を襲い、人々は大混乱。こんな時こそオールウェザー・コースが必要じゃないかということで、極めて皮肉な結果になっています。そんな中でスタートした今夏のデル・マー競馬場、これから9月半ばまで何が起きるか判りませんよ。

 

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