ビチュコフとラベック姉妹

今日二つ目のプロムス試聴記です。7月最後のプロムは、BBC響をビチュコフが振った回で、モーツァルトとショスタコーヴィチの2本立て。

7月31日 ≪Prom 18≫
モーツァルト/2台ピアノのための協奏曲K365
     ~休憩~
ショスタコーヴィチ/交響曲第7番
 BBC交響楽団
 指揮/セミョーン・ビチュコフ Semyon Bychkov
 ピアノ/カーチャ・ラベック Katia Labeque 、マリエラ・ラベック Marielle Labeque

前半は個人的にはかなり懐かしいラベック姉妹を迎えてモーツァルトの2台ピアノ用協奏曲。もちろん今年のプロムスの柱、ピアノ協奏曲集の一環で、モーツァルト・シリーズの一つ。
ラベック姉妹のモーツァルトは独特の崩しがあって、これが好き嫌いの分かれ目かも。
この曲の第1楽章用のカデンツァは2種類の文献があるようですが、今回は自筆稿にレオポルド・モーツァルトが手を入れたものを演奏。などと言うと如何にも物々しく聞こえますが、要するにオイレンブルク版に印刷されているものを使用していました。このエディションは同カデンツァを初めて公に出版したことになっています。

拍手に応えて姉妹のアンコールがありました。馴染の無いピースが演奏されましたが、これはフィリップ・グラスが書いた2台のピアノのための4つの楽章という作品の第4楽章。ナクソスのNMLからラベック姉妹による全曲が配信されていますから、確かめたい方はどうぞ。

後半はショスタコーヴィチの大曲。ビチュコフの熱い演奏が聴けます。

 

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