クァルテット・エクセルシオ第12回定期

今週はやたらに忙しくて、帰宅するとグッタリ。日記を書く気にもなれませんでした。せいぜいコミュニティのトピック作りをいくつかこなしただけ。

やっとのことで休日。上野に出掛けてクァルテット・エクセルシオの第12回定期演奏会を聴いてきました。
曲目はモーツァルトの変ロ長調K159、ヤナーチェクの「内緒の手紙」、そしてベートーヴェンの「ハープ」
そう、先日試演会で聴いたコンサートの本番です。エクは、試演会のあとも何回か演奏を重ね、定期は万全の体制で臨んだのでしょうね。

実に良かった。疲れた体と神経にドクドクと音楽が流れ込んできます。スタジオで聴く眼前の迫力も凄かったけれど、やはりホールで聴く弦楽四重奏は暖かい空気と柔らかい雰囲気に包まれて、雲の上にいるよう。
エクセルシオは実に正直な音楽、直球勝負という感じがします。モーツァルトもヤナーチェクもベートーヴェンも、夫々の作曲家の赤裸々な姿が見えてくる。そういう演奏なのですね。
だから聴いた後には大きな充実感が残ります。“クァルテットって何て素晴らしい世界だろう”と。

例えば「ハープ」は、比較的起伏の緩やかな変奏曲が終楽章に置かれていますが、ただ楽譜をなぞったのでは退屈になりかねません。エクセルシオは、全体を見据えて譜面を読んでいるのでしょう。何処を演奏していても、作品全体の構成が浮かんでくるのです。見事なベートーヴェン解釈です。

アンコールはモーツァルトのK387から最後のフーガ。各声部間の見事なバランスが、音楽をキリッと引き締めていました。
次にエクセルシオに出会えるのは次の水曜日(11月15日)、第一生命ホール5周年の記念日コンサートで、先輩格のプレアデス・ストリング・クァルテットとの共演でメンデルスゾーンのオクテットを演奏します。
ほとんど完売状態に近いようですが、事務局が良い席を確保してくれました。これもとても楽しみです。

 

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