目指せ、最強せん馬

昨日の9月18日、フランスのメゾン=ラフィット競馬場でラ・クープ・ド・メゾン=ラフィット La Coupe de Maisons-Laffitte (GⅢ、3歳上、2000メートル)が行われました。英語風に言えばメゾンラフィット杯(カップ)で、ここから凱旋門賞という選択も無いではありません。
馬場は heavy 、8頭が出走してきましたが、6対4の1番人気に支持されたガイロ・チョップ Gailo Chop は4歳のせん馬。凱旋門賞には出走資格が無く、同じGⅠでも寧ろ海外のより開かれた大レースが目標になるでしょう。

レースはブービー人気(156対10)のアル・ワーブ Al Waab が外枠(7番枠)発走から内に切れ込んで先頭に立ち、ガイロ・チョップは3番手追走。しかしここでは実績が違う本命馬、残り2ハロンで先頭に立つと、粘るアル・ワーブに4馬身差を付ける圧勝で人気に応えました。更に3馬身半差が付いて3番人気(235対5)のエクトー Ectot が中団から伸びて3着。
アントワーヌ・ド・ウォトリガン厩舎、今回が同馬との初コンビとなるクリストフ・スミオン騎乗のガイロ・チョップは、去年3歳時にはラ・フォース賞(GⅢ)、ノアイユ賞(GⅢ)を含めて4連勝し、その後もドーヴィルでギョーム・ドルナーノ賞(GⅡ)に勝つなどした強豪。今期はイスパハン賞(GⅠ)2着、前走プリンス・オブ・ウェールズ・ステークス(GⅠ)遠征8着と未勝利でしたが、ランクの下がったここでは力の違いを見せ付け、4つ目のG戦勝利となりました。
クラシックも凱旋門賞も縁が無い馬としては、去年もアメリカに遠征したように、海外のGⅠを狙う道しかないように思われます。せん馬の先輩にはシリュス・デ・ゼーグル Cirrus des Aigles (一昨年のこのレースの勝馬)がいますが、ガイロ・チョップは未だ4歳、今回の圧勝劇を見れば、活躍の舞台はこれからとも言えそうですね。

 

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