凱旋門賞への最終便も

昨日はフランスのロンシャン競馬場でもプランス・ドランジュ賞 Prix du Prince d’Orange (GⅢ、3歳、2000メートル)が行われました。現在は3歳馬限定戦ですが、かつてはここを制した古馬が勢いで凱旋門賞も連勝したケースもあり、いわば大一番への最終便とも言えましょう。
馬場は heavy 、8頭が出走してきましたが、凱旋門賞に向かってもおかしくない2頭が注目されます。何れも今年の仏ダービーに出走していた馬で、8着のカラクタール Karaktar が9対5の1番人気、5着のサンバル Sumbal が14対5の2番人気で続きます。

最低人気(47対1)のロイヤル・ドロワ Royal Dolois が逃げましたが、最後は人気の2頭のマッチレースとなり、カラクタールがサンバルを首差抑えて優勝。5番人気(106対10)で英国から遠征したノット・ソー・スリーピー Not So Sleepy が2番手を粘って3着に入りましたが、人気2頭からは7馬身も離されていました。
アガ・カーン所有、アラン・ド・ロワイヤー=デュプレ厩舎、クリストフ・スミオン騎乗のカラクタールは、ノアイユ賞(GⅢ)に勝って仏ダービーに駒を進めましたが、ダービーでは大怪我を負ってその後は全休。漸くここまでに回復してきました。デュプレ師によれば、未だシーズン初期の状態からはほど遠く、とても凱旋門賞での好勝負は期待できないとのこと。本番まで15日と間隔も無く、コンセイユ・ド・パリ賞で確実にGⅡを目指す予定だそうです。
一方サンバルはグレフュール賞(GⅡ)に勝って仏ダービーに挑戦した馬。こちらも順調だったわけではなく、復調途上のここは大事を取って凱旋門賞には向かわないでしょう。

 

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