差しても良し、ハーモナイズ

今週のアメリカ競馬はBCの3週前とあって静かなもの。メインの土曜日もG戦は2鞍しかありませんし、昨日はキーンランド競馬場でジャスミン・ステークス Jessamine S (芝GⅢ、2歳牝、8.5ハロン)一鞍だけが行われました。
勝馬にBCへの優先出走権が与えられるという意味では、これが今年最後のトライアルで、firm の馬場にフルゲートの14頭が出走してきました。2頭が発走除外となるほど多数の登録がありました。人気はかなり偏り、単勝10倍を切るのは3頭だけ。前走サラトガで一般ステークスに勝っているハーモナイズ Harmonize がイーヴンの1番人気でした。
レースは最低人気(99対1)のカーリー・ベル Carleigh Belle が後続を4馬身離して大逃げに出ましたが、向正面に向いた地点では後方2番手、第4コーナーを回る時点でも後方4番手で待機したハーモナイズ、直線は8頭分の大外から瞬発力を発揮し、5番手から馬場の中央を伸びて一旦先頭に立った3番人気(9対1)のサファイア・キッテン Sapphir Kitten を首差抑えて見事人気に応えました。4馬身半差が開いて、これも後方から伸びた5番人気(13対1)のアウトサイダー・アート Outsider Art が3着。着差は首差でしたが終始リードを保ち、それ以上の余裕があったように見えます。
ウイリアム・モット厩舎、これまで全て手綱を任されてきたジュニア・アルヴァラード騎乗のハーモナイズは、8月9日のデビュー戦がハナ差の2着。前走PGジョンソン・ステークスは4馬身差快勝でしたが、何れも前での競馬でした。今回の後方待機はモット師も予想していなかった展開で、ハーモナイズの新しい側面を見せた形です。先行良し、追込み良し、当然ながらBCジュヴェナイル・フィリーズ・ターフに向かうでしょう。

 

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