距離が短縮されたトーマス・ブライアン賞

今秋のフランス競馬はいくつかの変更点があるようです。特に2歳馬のローテーションが見直されているようで、昨日10月8日にサン=クルー競馬場で行われたトーマス・ブライアン賞 Prix Thomas Bryon (GⅢ、2歳、1400メートル)もその一つでしょうか。
今年第85回を迎える2歳戦ですが、開催時期は同じですが、去年までは1600メートルで行われていたGⅢ戦。何故か今年は200メートル短縮されて1400メートルに変わりました。先のジャン=リュック・ラガルデール賞が1600メートルに延長されたのと関係がありそう。その辺の情報は例によって掴んでいません。

今年は soft の馬場に僅か4頭立てで、その内3頭が無敗馬。と言っても1戦1勝が2頭、2戦2勝が1頭で、残る1頭だけが前走でG戦経験(ロシェット賞Ⅲ4着)があるザ・ターニング・ポイント The Turning Point で、この馬は11対5で3番人気。7対5の1番人気に支持されたシェイケルジャック Cheikeljack (読み方が判らないので取り敢えずこうしておきます)は、リヨンの1400メートル戦に2勝している馬。
そのシェイケルジャックが逃げ切りを図りましたが、内の3番手を追走していた2番人気(17対10)のキャンディード Candide が抜け、最後方から追い込む4番人気(83対10)のヨルト Hiort (これまた読み方不詳。フランス馬なのでHを読まずにおきましたが)に1馬身4分の1差を付けて優勝。短首差でシェイケルジャックは3着でした。もちろんザ・ターニング・ポイントが最下位の4着で、こちらは2戦続けてG戦4着と言うことになります。

勝ったキャンディードはアンドレ・ファーブル厩舎、ピエール=シャルル・ブードー騎乗で、エドゥアルド・ド・ロッシルド男爵の所有馬。9月14日に同じサン=クルーの1400メートル戦(12頭立て)を1番人気でデビュー勝ちし、これで2戦2勝。
この1戦だけで将来性云々は判断できませんが、父はジャン・プラ賞(GⅠ、1600メートル)に勝ったタートル・ボウル Turtle Bowl で、現在は日本で供用中。少なくとも1マイルまでは問題なさそうで、キャンディードのレース振りを良く観察しておけば、将来我が国にも登場してくるタートル・ボウル産駒の特徴も予め掴めるのではないでしょうか。

 

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