ジャパン・カップに参戦か?
凱旋門賞から2週間後に行われるのがコンセイユ・ド・パリ賞 Prix du Condeil de Paris (GⅡ、3歳上、2400メートル)ですが、何故か今年は舞台をシャンティー競馬場に移して開催されました。
例年ロンシャンで行われてきた残念凱旋門賞とも呼ばれる伝統ある2400メートル戦で、来年予定されているロンシャン改修を先取りしたのでしょうか。
馬場は very soft 、凱旋門賞組からは12着だったスピリットジム Spiritjim 1頭だけの参戦でしたが、古馬も3歳馬も牡馬・牝馬合わせて9頭が参戦。トライアルだったニエル賞(GⅡ)でニュー・ベイ New Bay (凱旋門賞3着)の3着した3歳牡馬ミグウォー Migwar が7対5の1番人気に支持されていました。
2番人気(53対10)に支持されたスピリットジムがレース半ばから先頭に立って押し切ろうとしましたが、中団で包まれながらも外に出して活路を見出した6番人気(117対10)のミング・ダイナスティー Ming Dynasty が伸び、後方から追い込むミグウォーを1馬身4分の1差抑えて優勝。3馬身差でこれも中団を進んだ4番人気(6対1)のフェイト Fate が3着に入りました。スピリットジムは勝馬から5馬身半ほど離されての4着。
勝ったミング・ダイナスティーはミケール・デルザングレ厩舎、ウンベルト・リスポリ騎乗の3歳牡馬。ニエル賞ではミグウォーにも負けて6着でしたが、それまではローカル競馬で3戦無敗で来た厩舎期待の成長馬でした。
ニエル賞は入れ込みがキツく、本来の競馬が出来ずに敗退した由。実はその前のクレールフォンテーヌのリステッド戦ではミグウォーに1馬身半差で勝っており、今回は本来の落ち着きを取り戻し、3度目の対決を制して雪辱を果たしました。これが今馬の本当の走りと言えそうです。
生産者でもあるウェルザイマー・ファミリーの所有馬でしたが、その後カタール・レーシングが権利の半分を取得して今は両者が半々で所有。何と目標はジャパン・カップということで、招待されることが前提ですが、真剣に参戦を検討中とのこと。結果の如何に拘わらず、来期も現役に留まって中距離GⅠを目指すことになるでしょう。
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