昇格した、牝馬による芝の長距離戦

日曜日のアメリカはベルモントとキーンランドでG戦一鞍づつ。ベルモントから行きましょう。

ベルモント・パーク競馬場のメイトロン・ステークス Matron S (GⅡ、2歳牝、6ハロン)は fast の馬場に6頭立て。西海岸から遠征してきたプリティー・エヌ・クール Pretty N Cool が4対5の1番人気。既にGⅡのソレント・ステークスに勝っている馬です。
6頭一斉のスタートから、やはり抜け出してハナに立ったのはプリティー・エヌ・クール。そのまま早目に2番手に上がって内ラチ沿いを衝いた3番人気(7対2)のコンステレーション Constellation に1馬身差を付けて人気に応えました。やはり1馬身差で4番手から外を追い込んだ4番人気(7対1)のトナサー Tonasah が3着。
ボブ・バファート厩舎、マーチン・ガルシア騎乗のプリティー・エヌ・クールは、これが二つ目のG戦勝ち。前走デル・マー・デビュタント(GⅠ)でソングバード Songbird の2着に負けたのが唯一の敗戦で、通算成績は4戦3勝2着1回となります。

一方、キーンランド競馬場からはダウェイジャー・ステークス Dowager S (芝GⅢ、3歳上牝、12ハロン)。去年まではリステッド戦にランクされていた一戦で、今年からGⅢに昇格。三日前に行われたシカモア・ステークスの牝馬版に相当するレースで、今後は二つがペアのように扱われていくのでしょう。firm の馬場に10頭立て。前走パークス・レーシングで条件ステークス(ミセス・ペニー・ステークス)に勝ったキッテンズ・ポイント Kitten’s Point が3対2の1番人気。
レースは、スタートから終始最低人気(41対1)のネイプルズ・ゴールド Naples Gold と7番人気(22対1)のハネー・レイク Honey Lake が並んでハナを争う展開で、キッテンズ・ポイントは6番手待機。3番手を追走した2番人気(4対1)のシースタック Ceisteach が外から前を捉えて先頭に立ちましたが、慌てず直線では内ラチ沿いに進路を取ったキッテンズ・ポイントがシースタックを1馬身4分の3差抑えて人気に応えました。前半5番手を進んだ9番人気(31対1)のモデムストーン Modemstone が外から追い込んで3着。
グレアム・モーション厩舎、エドガー・プラード騎乗のキッテンズ・ポイントは、3歳時にヒアカムズザブライド・ステークス(芝GⅢ)に勝っており、5歳の今期はこれがステークス4勝目と絶好調。4月には同じキーンランドでビウィッチ・ステークス(芝GⅢ)も制しており、G戦は3勝目となります。

 

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