フランスもオークス・トライアル

昨日のヨーロッパ競馬、第3弾はサン=クルー競馬場で行われた名実ともにオークス・トライアルとなるクレオパトラ賞 Prix Cleopatre (GⅢ、3歳牝、2100メートル)です。
仏オークスと同じ距離、英オークスにも登録のある有力馬も含めて good の馬場に6頭立て。共にエプサムにも登録している2頭が人気も競り合いましたが、イーヴンの1番人気に支持されたのは2戦1勝のリトル・ナイチンゲール Little Nightingale で、500万ドルの高馬と言われるアル・シャカブ所有のアル・ナーマー Al Naamah は54対10で3番人気。

レースはアル・ナーマーのペースメーカーでオーナーも厩舎(アンドレ・ファーブル)も同じのペースメーカー、シャハー Shahah の逃げ。リトル・ナイチンゲールは内、アル・ナーマーは外に付け2番手で牽制しあいます。
しかし最後は抜け出した2頭のマッチレースとなり、最後は短首差でリトル・ナイチンゲールが競り勝っていました。4分の3馬身差3着は2番人気(29対10)のステイ・ザ・ナイト Stay The Night 。

ミケール・デルザングレ厩舎、ウンベルト・リスポリ騎乗のリトル・ナイチンゲールは、去年9月にサン=クルーの1600メートルでデビューして2着。今年4月にメゾン=ラフィットの2000メートル(very soft の馬場)で初勝利を挙げ、ここでG戦に初挑戦していました。明らかにオークスを意識した使い方です。それは2着のアル・ナーマーも同じで、去年シャンティーで新馬勝ちしたあとオマール賞(GⅢ)は人気で6着。今回がシーズン初戦でした。
リトル・ナイチンゲールには英オークスに20対1のオッズが出されましたが、陣営はフランスに留まって仏オークスを目指す可能性の方が高いと明言しています。馬が未だ若く、もう少し控える競馬を習得させたいとのこと。いずれにしても今日の1・2着は、これからもライヴァルとして闘い続けることになりそうです。

 

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