ローカル競馬からクラシックへ

10月21日、フランスのドーヴィル競馬場でレゼルヴォアール賞 Prix des Reservoirs (GⅢ、2歳牝、1600メートル)が行われました。有名な夏開催以外にこの競馬場で行われるG戦はこれだけです。
very soft の馬場に8頭立て。凱旋門賞ウィークで行われたマルセル・ブーサック賞(GⅠ)出走組から2頭が参戦してきましたが、夫々6・8着に終わった馬たちで人気もありません。新しい勢力から6対4の1番人気に支持されたのは、これが中央場所初出走ながら3戦無敗のトリクシア Trixia でした。

英国からジョンストン厩舎が送り込んだ2番人気(27対10)のファイアグロウ Fireglow (ここ2戦続けてGⅢで2着)が逃げ切りを図りましたが、2番手の内で待機したトリクシアが直線に入ると並び掛け、残り1ハロンで抜けると、中団の内から伸びた6番人気(159対10)のジェマイイェル Jemayel を1馬身4分の1差制して期待に応えました。更に1馬身4分の1差で3番人気(33対10)のシャルトルーズ Chartreuse が3着。
逃げたファイアグロウは4着に沈み、マルセル・ブーサック6着のアクトリア Attoria は7着、同8着のエラ・ディヴァ Ella Diva も6着と惨敗に終わっています。

これで無傷の4連勝となったトリクシアは、マルセイユ近郊に本拠を置くフレデリック・ロッシ厩舎の管理馬で、今回は初めてマクシム・グィヨンが騎乗しての勝利。ヴィシーの1400メートルでデビュー勝ちすると、マルセイユの一般戦(1600メートル)にも連勝。前走リヨンのリステッド戦(クリテリウム・ド・リヨン、1600メートル)も持ち前の瞬発力で2着以下に2馬身半差を付けて制し、今回も中央のGⅠ戦経験馬を相手に楽勝しました。
来年のクラシック参戦を夢見ながら冬を越すことになるでしょう。

 

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