アケダクトの秋・冬開催が開幕

11月4日、ニューヨーク州のアケダクト競馬場で秋・冬開催が開幕しました。これから来年春までのロング・ランとなるビック・エー、開幕初日はいつものように2歳のG戦が2鞍組まれています。

何れも今年が40回目となるG戦、先ず第3レースのテンプテッド・ステークス Tempted S (GⅢ、2歳牝、8ハロン)は、fast の馬場に6頭立て。全て前走に勝っての参戦でしたが、G戦入着の実績馬、一般ステークス勝馬を抑えて4対5の1番人気に支持されたのは、未だ3戦1勝のウエルカミング Welcoming でした。実績よりも将来性が重視されたのでしょうか。
4枠と6枠の2頭がダッシュ良く飛び出しましたが、先ず3番人気(4対1)のビッグ・ワールド Big World がハナを叩いての逃げ。夏のサラトガ開幕戦でスカイラーヴィル・ステークス(GⅢ)で2着しているバンリー Banree が、馬体を接するように2番手を追走します。2頭の競り合いは直線半ばまで続きましたが、ここでバンリーが遅れ始め、替って最後方に待機していた4番人気(10対1)のフローラ・ドラ Flora Dora が差を詰めてきましたが、逃げ馬に半馬身差まで迫った所がゴール。4分の3馬身差でバンリーは3着でした。人気のウエルカミングは、4番手追走のまま4着で入線しています。
アンソニー・ダトロウ厩舎、ホセ・オルティス騎乗のビッグ・ワールドは、前走(9月6日)3戦目でサラトガの未勝利戦(7ハロン)に勝って初勝利を挙げた馬。オーナーにとってもG戦は初勝利、父カスタム・フォー・カルロス Custom fot Carlos にも初ステークス勝ちとなりました。何処まで成長するかは未知数ですが、一昨年のテンプテッド覇者ストップチャージングマリア Stopchargingmaria が先のBCディスタッフを勝ちましたから、陣営にとっては楽しみな1頭になりそうです。

そして第8レースとして行われたのが、牡馬が対象のナシュア・ステークス Nashua S (GⅡ、2歳、8ハロン)。1頭が取り消して7頭立て。こちらもG戦実績がある馬を抑えてイーヴンの1番人気に支持されたのは、前走新馬勝ちしたばかりのモヘイメン Mohaymen
ダッシュ良く飛び出したのは、ジョイント3番人気(6対1)でサラトガのサンフォード・ステークス(GⅢ)で1着入線ながら進路妨害で降着となったマグナ・ライト Magna Light 。スタート・ダッシュが余り良くなかったモヘイメンは後方2番手からの競馬となりましたが、徐々に外から進出。第3コーナーでは2番手、第4コーナーでは外からマグナ・ライトに並び掛けると、4番手を進んだ2番人気(5対2)のフレキシビリティー Flexibility に1馬身4分の3差を付けて人気に応えました。首差で最後方から内ラチ沿いに追い込んだジョイント3番人気のセイル・アホイ Sail Ahoy が3着に追い込んで順当。
キアラン・マクローリン厩舎、ジュニア・アルヴァラード騎乗のモヘイメンは、9月19日にベルモントの6ハロン戦に半馬身差で新馬勝ち。これで2戦2勝、無傷でG戦勝馬となった芦毛馬です。母ジャストウィッスルディクシー Justwhistledixie はダヴォナ・デール・ステークス(GⅡ)の勝馬で、エイコーン・ステークス(GⅠ)で2着した馬。モヘイメンの、BCで好走した馬たちとの対戦が楽しみです。

 

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