ニューヨークは非常事態宣言

一般のニュースでも報道されているように、アメリカは大雪に見舞われています。東部の被害が深刻なようで、ニューヨーク州には非常事態宣言が発令されました。
もちろんアケダクト競馬場の週末開催は全てキャンセルされ、前の週から日曜日(24日)に延期されたトボガン・ステークス Toboggan S (GⅢ、4歳上、6ハロン)は再度延期が決まっています。現在の所新しいスケジュールは発表されていません。

ということで今週のアメリカ競馬は、当初から予定されていた1月23日にサンタ・アニタ競馬場で行われたサンタ・モニカ・ステークス Santa Monica S (GⅡ、4歳上牝、7ハロン)のみ。かつてはGⅠだった伝統の一戦で、去年はマーチン・ルーサー・キング牧師誕生日のカードに組まれていましたっけ。
雪とは無関係のカリフォルニア、fast の馬場に9頭が出走し、去年6月にサマータイム・オークスでサンタ・アニタ・オークス馬ステラー・ウインド Stellar Wind にハナ差で2着と健闘したタラズ・タンゴ Tara’s Tango が僅かの差で3対1の1番人気。初ダートとなる芝馬プライズ・イクジビット Prize Exhibit も注目されましたが、こちらは8対1で並んだ5番人気3頭の一角に留まっていました。
レースは短距離戦とあってスタートから3頭がハナを争う速い流れ。その中から最低人気(60対1)のロスト・バス Lost Bus が抜け出すと、外から終始並んで競っていた5番人気(8対1)の一角ファイネスト・シティー Finest City を頭差抑えての優勝、大波乱となりました。前半3番手から一旦控えた人気のタラズ・タンゴが直線で最外から再び盛り返して迫りましたが、首差及ばず3着まで。プライズ・イクジビットはやはり初ダートに戸惑ったか、4番手追走も7着に終わっています。
ゲーリー・シャーロック厩舎、フェルナンド・ヘルナンデス・ペレス騎乗のロスト・バスは、去年3月にカリフォルニア産馬限定のアローワンス戦に勝って以来となる勝星。もちろんステークスもG戦も初勝利となります。前走年末の一般ステークスでは3着でした。管理するシャーロック師は、これが2008年以来となるG戦勝利で、2008年にはインタンガルー Intangaroo がこのサンタ・モニカ(当時はGⅠ)を含めGⅠ戦したものでした。
ロスト・バスの血統に付いて一言追記しておくと、同馬の2代母は「第9交響曲」シンフォニーナンバーナイン Symphonynumbernine といい、GⅠ馬「未完成交響曲」アンフィニッシュト・シンフ Unfinished Symph の妹に当たります。

 

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