エリザベス女王の愛馬

昨日はチェスター競馬場の春開催の3日目。最終日のG戦はオーモンド・ステークス Ormond S (GⅢ、4歳上、1マイル5ハロン89ヤード)一鞍です。
馬場は引き続き good 、2頭の取り消しがあって5頭立てになってしまいました。このうち3頭は今期初戦を迎える馬で、イーヴンの1番人気に支持されたのは前走ポリトラック・コースのG戦を制していたダートマウス Dartmouth

そのダートマウス、今回はスタートから果敢に前に行き、3番手追走からインコースを衝いて伸びる2番人気(4対1)のウィックロウ・ブレイヴ Wicklow Brave を首差抑えて逃げ切りました。4分の3馬身差で2番手を粘った5番人気(10対1)のエリドール Elidor が3着。
ダートマウスはこれでG戦2連勝の4歳馬。サー・マイケル・スタウト厩舎、ライアン・ムーア騎乗という名チームですが、エリザベス女王の愛馬でもあります。前走はニューバリー競馬場が冠水したため急遽チェルムスフォードのポリトラック・コースに変更されたジョン・ポーター・ステークス(GⅢ)を制したと書けば、思い出される方も多いでしょう。

女王の馬だけに見た目もハンサム。次はロイヤル・アスコット開催のハードウィック・ステークスに出走することになるでしょう。ロイヤル開催で女王の馬が勝つ、というのは如何にも絵になる風景ですが、この1年女王にとって私的な楽しみを味あわせてくれる1頭であることは間違いありません。
ところで騎乗したムーア、今年のチェスターG戦3鞍は全て勝ってハット・トリック。初日のチェシャー・オークス(リステッド戦)も含めても重要なレースは総浚い状態で、スタウト厩舎にとってもオブライエン厩舎にとっても、そして英国競馬界、更に女王にとっても無くてはならない存在です。

 

 

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