ポリトラックに替ったG戦

英国ではチェスターとヨークの狭間、5月7日にリングフィールド競馬場でチャートウェル・フィリーズ・ステークス Chartwell Fillies S (GⅢ、3歳上牝、7ハロン1ヤード)が行われました。去年までは普通に芝コースのG戦でしたが、何故か今年はポリトラック・コースが使われています。
先月中旬にニューバリー競馬場のコースが冠水し、予定されていたG戦がチェルムスフィールドのポリトラック・コースで代替されたというニュースを紹介しましたが、今回の変更は最初から決まっていたようです。しかしその理由、今後も続くのか等については未だ情報を得ていません。取り敢えずは結果だけを報じておきましょう。

ポリトラックですから馬場状態は standard 。1頭が取り消して9頭立てとなり、そのうち6頭が3歳馬というメンバー構成。今期初戦からポリトラックの一般戦を3連勝した4歳馬ヴォランティア・ポイント Volunteer Point という馬が5対2の1番人気に支持されていましたが、前走芝コースでは4着に終わっています。
先ず3番人気(9対2)のラー・ラー Rah Rah が逃げましたが、1ハロン地点からは替って4番人気(8対1)のスカッシュ Sruash が先頭。上記ポリトラックに変更されたネル・グィン・ステークス(GⅢ)で2着した3歳馬ですね。
スカッシュがそのまま逃げ切る勢いでしたが、中団から伸びた2番人気(11対4)でエリザベス女王の所有馬ライト・ミュージック Light Music が並び掛けた所、更に最後方から6番人気(10対1)のアシャディハン Ashadihan が一気の末脚を爆発させ、ライト・ミュージックを1馬身捉えての鮮やかな差し切り勝ち。短頭差でスカッシュが3着でした。人気のヴォランティア・ポイントは前半のインターフェアに遭ってチャンスを失くし、8着惨敗。結果、3歳馬が1着から5着までを独占しています。

ケヴィン・ライアン厩舎、ジェイミー・スペンサー騎乗のアシャディハンは2歳時にヘイドックでデビュー勝ちし、アスコットのアルバニー・ステークス(GⅢ)で2着した馬。続くラウザー・ステークス(GⅡ)では9頭立て9着に大敗してシーズンを終えていましたが、ラウザーの大敗は本来の走りではありませんでした。
2歳時の3戦は全て6ハロンでしたが、今回は初の7ハロンとポリトラック初体験。もちろん芝コースでも通用するスピードがあり、愛1000ギニーに向かう可能性もある由。もしクラシックに勝てば、ポリトラック経験馬からの快挙と言うことになりそうです。

 

 

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