良血馬のエクリプス賞
昨日の月曜日、フランスのシャンティー競馬場でエクリプス賞(GⅢ、2歳、1200メートル)が行われました。エクリプス賞と言っても年度代表馬の選考のことではなく、2歳馬のためのパターン・レースです。
8頭が出走、順当に8対5の1番人気に推されたエイトフォールド・パス Eightfold Path が勝ちました。
2着は頭差でアイリッシュ・キャット Irish Cat 、3着がアブソリュート・ミュージック Absolute Music の順。
このレースは牡牝の混合戦で、勝馬は牡馬、2・3着が牝馬です。
勝ったエイトフォールド・パスは逃げ切り勝ち。勝負所でアブソリュート・ミュージックが並びかけましたが勝馬を捉え切れず、替って追い込んだアイリッシュ・キャットが2着に食い込む展開でした。
パスカル・ベイリー師の調教、ステファン・パスキエが騎乗していましたが、これで通算成績は3戦2勝となります。
前走はロシェット賞(GⅢ)でバズワード Buzzword の3着でしたが、この時の2着シユー二 Siyouni は凱旋門賞当日のジャン・リュック・ルガルデール賞(GⅠ)に勝った馬。自ずとエイトフォールド・パスにも来期の活躍が期待されるというものでしょう。
何と言ってもエイトフォールド・パスに注目したいのは、その血統。父はジャイアンツ・コーズウェイ Giant’s Causeway で、母はあのディヴァイン・プロポーションズ Divine Proportions 。
ディヴァイン・プロポーションズは2歳から3歳にかけて(2004年~2005年)GⅠ5勝を含めて10戦9勝の女傑。2歳時にロベール・パパン、モルニー、マルセル・ブーサックと無敗、3歳時は無敗のまま仏1000ギニーと仏オークスの二冠を達成した名牝です。フランス版ブエナビスタと思えばよろしい。
多分エイトフォールド・パスは、そのディヴァイン・プロポーションズの初産駒でしょう。
二アルコス・ファミリーの所有馬。陣営では、1200メートルは彼にとって距離が短過ぎの由。今期はこれが終戦となりますが、来期は1マイルのトップ・イヴェントに使っていく予定だそうです。
「エイトフォールド・パス」という名前をしっかり記憶しておきましょう。
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