日本フィル・第318回横浜定期演奏会
梅雨入り目前の昨日、横浜みなとみらいホールで日フィルの横浜定期を聴いてきました。プログラムは以下のもの、余り振り返っている時間も無いので、極く簡単に。
ベートーヴェン/ピアノ協奏曲第5番「皇帝」
~休憩~
ベートーヴェン/交響曲第5番
指揮/小林研一郎
ピアノ/小山実稚恵
コンサートマスター/扇谷泰朋
フォアシュピーラー/九鬼明子
ソロ・チェロ/菊地知也
日フィルの桂冠名誉指揮者である小林研一郎、今期はベートーヴェン交響曲全曲に挑むということで、今回の演目はその第1回目だそうです。
しかし前日と翌日は他に第1交響曲も演奏されるということでしたが、横浜定期では第1は無し。私はコバケンのベートーヴェン・ツィクルスにお付き合いする予定はありませんので、おこぼれに与るという気持ちで出かけました。
横浜ではアンコールがあるのが普通で、ソリストもオケも出掛ける前に予想していたアンコール曲がズバリ的中してしまう辺り、私もすっかり横浜定期の一員に定着したのでしょう。
今回のプレトークは高山直也氏で、私は氏の解説は初めて聞きましたが、真に失礼ながら単調な内容で、正直なところ退屈してしまいました。
演奏も同じで、熱烈なコバケン・ファン諸氏には申し訳ありませんが、聴いていて睡魔と闘うのに四苦八苦する有様。「炎の」と形容するほどの緊迫感は感ずることが出来ないまま終わってしまいました。
小山氏の皇帝は、確か東京定期で外山雄三氏との演奏を聴いた記憶がありますが、あの時に比べると何となく緩い印象で、指揮者によって印象がかなり異なることに愕然たる思い。
アンコールはこれしかないでしょ、ということで「エリーゼのために」。
協奏曲同様、緩い印象の運命は「う~んめい」という先入観が先立つ所為か、私は好きになれません。
アンコールは、やはりダニー・ボーイ。弦楽器だけによる合奏ですが、これが一番オーケストラも良く鳴っていたように感じられるのが不思議。これぞ日フィルとコバケン・ワールドでしょう。
彼の人気の秘密はここにあるのです。
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