レパーズタウンの薄暮開催
7月14日、日本はお盆の真っ最中、フランスはバスティーユ・デイの休日ですが、休日ではないアイルランドでもG戦が一鞍行われました。
白夜のこの時期、第1レースが夕方6時10分前にスタートし、一日7レース。最終レースが夜9時にゲートが切られても、未だ明るいアイルランドでは薄暮開催が盛んです。
この日レパーズタウン競馬場で行われたメルド・ステークス Meld S (GⅢ、3歳上、1マイル1ハロン)は、散水を施しての good to soft 。これでも馬場は固いということで3頭が取り消し、7頭立てで行われました。
先のロイヤル・アスコットでハンデ戦のロイヤル・ハント・カップを制したポーテイジ Portage が5対6の2倍を切る1番人気。
ダッシュ良く飛び出した6番人気(25対1)のキャプテン・ジョイ Captain Joy が逃げましたが、2番手に付けたポーテイジが1ハロン地点からこれを交わして先頭に立ち、逃げ切りを図ります。これを5~6番手で見ていた2番人気(9対4)のデコレイテッド・ナイト Decorated Knight が残り1ハロンで並び掛けると、やや楽に本命馬を2馬身差し切って優勝。2馬身4分の1差で最後方から4番人気(16対1)のアドール Adool が3着に追い込みました。
勝ったデコレイテッド・ナイトは、前走ダービー開催のエプサムでダイオメド・ステークス(GⅢ)で頭差2着に惜敗していた馬。去年まではロジャー・ヴァリアン厩舎に所属していましたが、今期からはロジャー・チャールトン厩舎に転出していた4歳牡馬。主戦のアトゼニ騎手が騎乗停止中のため、今回はレパーズタウン競馬場が初騎乗と言うジョージ・ベイカーが騎乗していました。事前にフラン・ベリー騎手からコースに関するアドヴァイスを受けての騎乗だったとか。
転厩2戦目でグッドウッドのリステッド戦に勝ち、前走ダイオメド・ステークスで善戦。これがG戦初勝利となりますが、今回の楽勝から見て未だ上を狙えそうなガリレオ Galileo 産駒です。
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