タイム・アンド・モーション、カナダ年度代表馬の連勝を止める
日曜日のアメリカは3場で各一鞍づつのG戦が行われました。先ずサラトガ競馬場のレイク・プラシッド・ステークス Lake Placid S (芝GⅡ、3歳牝、9ハロン)は firm の馬場に1頭が取り消して6頭立て。カナダの年度代表馬で、前走ベルモント・オークス(GⅠ)を含め8連勝中のキャッチ・ア・グリンプス Catch a Glimpse が3対5の1番人気。
スタートから先手を取ったキャッチ・ア・グリンプス、そのまま直線でも行き脚衰えず逃げ切り目前でしたが、3番手を追走していた2番人気(8対5)のタイム・アンド・モーション Time and Motion が第3コーナー過ぎで2番手に上がり、直線でも本命馬との差をジリジリ詰め、遂にゴール手前で首差捉える逆転勝ち。2馬身4分の1差で、後方2番手から追い込んだ5番人気(23対1)のダイアモンド・フィールズ Diamond Fields が3着。
ジェームス・トーナー厩舎、ジョン・ヴェラスケス騎乗のタイム・アンド・モーションは、2歳時にはミス・グリロ・ステークス(GⅢ)で3着したあとBCジュヴェナイル・フィリーズ・ターフで5着。3歳初戦の3月にガルフストリームで初勝利を挙げると、一般ステークスなど3連勝でベルモント・オークスに挑戦、キャッチ・ア・グリンプスを追い詰めましたが半馬身届かず2着に終わっていました。今回は2度目の対戦で雪辱を果たし、G戦初勝利です。
次はモンマス・パーク競馬場のクリフ・ハンガー・ステークス Cliff Hanger S (芝GⅢ、3歳上、9ハロン)。firm の馬場に1頭が取り消して7頭立て。前走マンノ・ウォー・ステークス(芝GⅠ)で3着したキャントヘルプビリーヴィング Can’thelpbelieving が9対5の1番人気。
2番人気(5対2)のフランス産馬イル・セグレート Il Segreto が逃げ、5番手辺りを追走していたキャントヘルプビリーヴィングが直線で先行3頭を外から捉え、3番手追走の3番人気(3対1)ハサーサル Hothersal に2馬身4分の3差を付けて人気に応えました。1馬身4分の1差で逃げたイル・セグレートが3着。
グレアム・モーション厩舎、トレヴァー・マカーシー騎乗のキャントヘルプビリーヴィングは、アイルランド産の5歳せん馬。デビューはアイルランドでしたが、その後アメリカに転じ、3歳時には一般ステークスで3着が2回。5歳になって前走マンノ・ウォー3着で初めてG戦で入着し、これがG戦初勝利です。
最後にデル・マー競馬場からデル・マー・マイル Del Mar Mile (芝GⅡ、3歳上、8ハロン)。こちらも芝コースは firm 。5頭が出走し、G戦2連勝中のミッドナイト・ストーム Midnight Storm が1対5の圧倒的1番人気。
そのミッドナイト・ストームがスタートからハナに立つと、終始後続に1馬身差のリードを保ったまま直線。3番手追走の2番人気(9対2)オム Om が直線で詰め寄りましたが、ゴールでは半馬身差を付けてミッドナイト・ストームが鮮やかに逃げ切りました。4馬身4分の1差で後方2番手から伸びた4番人気(9対1)のブラジル産馬オハイオ Ohio が銅メダル。
フィリップ・ダマト厩舎、ラファエル・ベハラノ騎乗のミッドナイト・ストームは、これでシューメーカー・マイル(芝GⅠ)、エディー・リード・ステークス(芝GⅡ)に続いてG戦に3連勝。3勝共に着差が半馬身というのも面白い記録でしょう。デル・マーの芝コースはこれで6戦5勝と滅法得意にしています。
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