ブダペスト祝祭管のオール・モーツァルト
プロムスも残るところあと2週間、26日はイヴァン・フィッシャーが指揮するブダペスト祝祭管弦楽団がオール・モーツァルト作品で登場しました。オール・モーツァルトと言っても最晩年の作品ばかりが並びます。
8月26日 ≪Prom 54≫
モーツァルト/アリア「このうるわしき御手と瞳のために」K612
モーツァルト/クラリネット協奏曲
~休憩~
モーツァルト/レクイエム(ジュスマイヤー版)
ブダペスト祝祭管弦楽団 Budapest Festival Orchestra
指揮/イヴァン・フィッシャー Iván Fischer
クラリネット/アコシュ・アクス Ákos Ács
ソプラノ/ルーシー・クロウ Lucy Crowe
メゾ・ソプラノ/バーバラ・コシェル Barbara Kozelj
テノール/ジェレミー・オヴェンデン Jeremy Ovenden
バス/ハンノ・ミューラー=ブラッハマン Hanno Muller-Brachmann
合唱/コレギウム・ヴォカーレ・ゲント Collegium Vocale Gent
コンサート・アリア、協奏曲、宗教音楽という三つのジャンルで、定番の交響曲が無いのが変わっています。冒頭のコンサート・アリアはバス独唱と、コントラバスのソロが活躍する珍しいもの。
当初の発表ではバスのソロはニール・デイヴィス Neal Davies とありましたが、ブラッハマンに代わりました。演奏会が終わってもBBCの番組案内ではデイヴィスのままですから、余程直前での交代だったと思われます。コントラバスを弾くのは同オケの首席奏者。
続くクラリネット協奏曲でソロを吹くアクスというプレイヤーもブダペスト祝祭管の首席クラリネット奏者だそうです。協奏曲の後、軽いジャズ・セッションで客席を沸かせていました。
最後はモーツァルト遺作のレクイエムですが、昔から良く演奏されてきたジェスマイヤーによる補筆完成版での演奏。ただしワルター、ベーム、カラヤンなど往年の名指揮者によるズッシリとした表現とはかなり異質の表現。
どのように違うかはご自身で確かめて下さい。
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