フレンチ・ギニーズ
日曜日のロンシャン、フランス2000ギニーとフランス1000ギニーが行われ、結果が入ってきました。フランスの競馬はさほど詳しくありませんし、情報も限られていますので、簡単な紹介です。
フランスのギニーは、夫々プール・デッセ・デ・プーラン Poule d’Essai des Poulines 、プール・デッセ・デ・プーリッシュ Poule d’Essais des Poulishes と表記されます。若駒のための「力試し」というような意味でしょうかね。
まずプーラン、2000ギニーですが、勝ったのはファルコ Falco という馬。これまで表舞台に出ていませんでしたから人気もあまり無く、20対1の中穴でしょうか。
ファルコはカルロス・ラフォン=パリアスさんという比較的小さな厩舎の所属馬。騎乗したのはオリヴィエ・ペリエです。
今年のフランス2000ギニーは19頭が出走してきました。このレースはあまり多頭数にはならないのですが、19頭はいかにも多い。中心になるような強い馬が不在だったのが原因でしょう。その結果、レースは道中のゴチャゴチャがかなり影響し、不利を蒙った馬が多数あったようです。当然、発走の枠順も大いに関係しています。
2着のリオ・デ・ラ・プラタ Rio de La Plata は16番枠。これを克服しての2着でしたが、勝馬とは3馬身差でした。
もっと極端だったのが3着に入線したリヴァー・プラウド River Proud 。14番枠でしたがゲートのトラブルで20番枠からのスタート。最後の直線に向いたときは後ろから2番目という絶望的な位置に置かれていました。そこから馬群を割っての追い込み、2着とは短頭差でしたから惜しかった。まともならどういう結果だったでしょうね。
一方のプーリッシュ、フランス1000ギニーも14頭立てでしたが、こちらはすんなりと大本命のザルカヴァ Zarkava が圧勝しています。
オブライエン厩舎が送り込んだハーフウェイ・トゥー・へヴン Halfway To Heaven が強いペースで逃げたのもザルカヴァには絶好の展開、直線で末脚を爆発させ、2着カヤバ Kayaba に2馬身差をつける快勝でした。フランス1000ギニーのコースレコードタイムになったそうですね。
ハーフウェイ・トゥー・へヴンが逃げ粘って3着、オブライエン厩舎のもう1頭、サルム Psalm も6着と健闘しましたが、引いた枠順が悪かったというコメントが出ています。
さぁ、これでフランスには2頭のスター牝馬が揃いました。もちろんザルカヴァとナタゴラです。この2頭の対決が実現するのか否か。大注目はフランス・オークス Prix de Diane でしょうか。距離2100メートルはザルカヴァにやや有利なような気もしますが、もし両馬が距離を克服できるなら、凱旋門賞での対決も夢ではなくなってきますね。
まぁ、現実的には1マイルでの対決が見ものでしょう。
男馬たちよ、女に負けずにガンバレぇ~。
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