グッドウッド2008・千秋楽
5日間に亘って開催されたグッドウッドの夏開催、昨日無事に閉幕しました。フィナーレのパターン・レースは一鞍、GⅠのナッソー・ステークスです。
ナッソー・ステークス(GⅠ、3歳上牝、1マイル1ハロン192ヤード)には次のメンバーが登録してきました。
01 ムサバラ Muthabara
02 マジェスティック・ロイ Majestic Roi
03 パッセージ・オブ・タイム Passage of Time
04 ハーフウェイ・トゥー・へヴン Halfway To Heaven
05 ケイプ・アンバー Cape Amber
06 ラッシュ・ラッシズ Lush Lashes
07 クラシック・リマーク Classic Remark
08 へヴン・セント Heaven Sent
09 ソフト・モーニング Soft Morning
10 シュガー・ミント Sugar Mint
このうち5枠のケイプ・アンバーが取り消し、9頭立てで争われています。1番人気はロイヤル・アスコットでコロネーション・ステークスを制した、ボルガー厩舎のラッシュ・ラッシズ、イーヴンの圧倒的支持です。3歳は5頭、古馬4頭という内訳、牝馬の精鋭がズラリと顔を揃えていました。
レースは積極的に先行する馬がないまま、ややスローに流れたようです。これが一番不利に働いたのが、本命のラッシュ・ラッシズ。道中も、最後の叩きあいでもスムーズに前が開かず、やや悔いを残した結果になってしまいました。
ゴールでは4頭が圏内、頭・頭・首という僅差で、1着がハーフウェイ・トゥー・へヴン、2着惜敗がラッシュ・ラッシズ、3着にパッセージ・オブ・タイム、4着がへヴン・セント。本命は惜敗したものの、人気を集めた馬は全て勝ち負けに絡むという、実に見応えのあるレースになったようです。正にグッドウッドの有終の美。
勝ったハーフウェイ・トゥー・へヴンは5対1。終わってみれば今年のアイルランド1000ギニーを制した、またもやオブライエン/ムルタのコンビです。これが今シーズンのGⅠ17勝目。レコードの25にまた一歩近付いたことになります。
スローペースによる紛れがあったとはいえ勝馬は既にGⅠを制した馬、結果に文句は付けられません。
今年のグローリアス・グッドウッド、5日間の開催での最多勝騎手はダントツでジョニー・ムルタが選ばれました。二つのGⅠ(ヘンリーザナヴィゲイターとハーフウェイ・トゥー・へヴン)に加えてイェーツのグッドウッド・カップ圧勝。質・量共にリーディング・ジョッキーに相応しいもの。開催8勝という数字も、1982年のレスター・ピゴット、1998年のキーレン・ファロンに並びました。
ムルタと言えばオブライエン厩舎ですが、今年の「八重奏 Octet」はマーク・ジョンストン、ジェレミー・ノセダ、ウイリアム・ハッガス厩舎の馬も含み、ムルタ時代が到来したかの感があります。
ウィリアム・ハッガス夫人は、天才ピゴットの娘さん。夫人はムルタ騎手を父・ピゴットに並ぶ天才騎手と称えていますねぇ~。
天才調教師・オブライエンと天才騎手・ムルタが奏でる「二重奏 Duo」、来週は海を渡ったアメリカ、アーリントン・ミリオンにエクリプス・ステークスを制したマウント・ネルソン Mount Nelson で挑みます。18番目のGⅠをもぎ取ることが出来るかッッ!!
ところで今日のドーヴィル、旧アスタルテ賞GⅠ(ロッシルド賞に改名)に久し振りのナタゴラが出てきますね。馬には興味が尽きない・・・。
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