降格されたモーリー・ピッチャー
昨日7月3日は独立記念日で休日だったアメリカ、モンマス・パーク競馬場でモーリー・ピッチャー・ステークス Molly Pitcher S (GⅢ、3歳上牝、8.5ハロン)が行われました。去年は7月27日に行われましたが、今年は7月初旬に前倒しされての開催です。
今年が70回目となるこのレース、1973年のグレード・システム導入時からずっとGⅡに格付けされてきましたが、今年からGⅢに格下げ。G戦入着の実績がある馬が当初2頭登録していましたが、その1頭シェイジョリー Shayjolie が取り消したため6頭立てとなり、残る1頭のG戦経験馬ゴット・ラッキー Got Lucky が1対5の断然1番人気。
レースはブービー人気(33対1)のジェイズ・トゥー・ステップ・ヘイロー J’s Two Step Halo が逃げ、クラブ・ハウス・ターンでは2番手だったゴット・ラッキーは一旦3番手で待機。第4コーナーで再び2番手に順位を上げた本命馬、鞍上が後ろを確認する余裕を見せて先頭に立つと、最後方から追い込む2番人気(3対1)のスティッフド Stiffed に5馬身半の大差を付ける圧勝でした。更に4馬身4分の1差で逃げたジェイズ・トゥー・ステップ・ヘイローが3着。
トッド・プレッチャー厩舎、パコ・ロペス騎乗のゴット・ラッキーは2歳時にドモワゼル・ステークス(GⅡ)で2着、去年3歳時にもレーチェル・アレキサンドラ・ステークス(GⅢ)とガゼル・ステークス(GⅢ)で何れも2着と一歩G戦勝馬には届かなかった4歳馬。G戦2着のあと挑戦したケンタッキー・オークスは7着敗退に終わり、その後サラトガでアローワンス戦に勝つも、サラトガ(アラバマ・ステークス)とキーンランド(スピンスター・ステークス)のGⅠ戦では共に5着でシーズンを終了。今期はガルフストリームでアローワンス戦に勝ち、2月のランパート・ステークス(GⅢ)は5着、前走モンマスの一般ステークス(モンマス・ビーチ・ステークス)では今回2着のスティッフドに交わされて2着に終わっていました。スティッフドに雪辱すると同時に、G戦初勝利となります。
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