2016年プロムスも愈々ラスト・ナイト
今年は何回聴けるかな、などと書いてスタートしたプロムス。結局ほとんどの会を楽しんできました。先週土曜日には遂にラスト・ナイトに辿り着き、毎年恒例のどんちゃん騒ぎを聴き終えた所です。
日本では毎年年末に録画が流れますから、フローレスと客席の楽しい遣り取りなどはそれまで待っていた方が良いでしょう。
それにしてもラストナイト、世界ではかなりの国でライヴ中継され、その国の数も年々増えている由。クラシック音楽が盛んな国でナマ中継が無いのは日本くらいのものでしょ。NHKは何してるんだか、やっぱりクラシック音楽のステイタスは低いんでしょうね。
9月10日 ≪Prom 75≫ ラスト・ナイト
トム・ハロルド Tom Harrold/Raze(BBC委嘱作品、世界初演)
バターワース/The Banks of Green Willow
ボロディン/歌劇「イーゴリ公」ダッタン人の踊り
ロッシーニ/歌劇「シンデレラ」~‘Sì, ritrovarla io guiro’
ドニゼッティ/歌劇「愛の妙薬」~人知れぬ涙
オッフェンバック/歌劇「美しきエレーヌ」~‘Au mont Ida’
ブリテン/マチネー・ミュジカル
ジョナサン・ダヴ Jonathan Dove/Our revels now are ended
~休憩~
マイケル・トーク Michael Torke/Javelin
ヴォーン=ウイリアムズ/音楽へのセレナード
ドニゼッティ/歌劇「連隊の娘」~‘Ah! mes amis’
アン・ダドリー Anne Dudley/Fiesta Caribena!
ウッド編/英国の海の歌による幻想曲
アーン/ルール・ブリタニア(サージェント編)
エルガー/行進曲「威風堂々」第1番
パリー/イェルサレム(エルガー編)
英国国歌(ブリテン編)
蛍の光(セドリック・ソープ・デイヴィー編)
BBC交響楽団 BBC Symphony Orchestra
BBCプロムス・ユース・アンサンブル BBC Proms Youth Ensemble
指揮/サカリ・オラモ Sakari Oramo
テノール/フアン・ディエゴ・フローレス Juan Diego Flórez
ソプラノ/フランチェスカ・チージーナ、イヴ・ダニエル、ローレン・フェイガン、アリソン・ローズ Francesca Chiejina, Eve Daniell, Lauren Fagan, Alison Rose
メゾ・ソプラノ/クレア・ベネット=ジョーンズ、マルタ・フォンタナルス=シモンズ、アンナ・ハーヴェイ、ケイティー・スティーヴンソン Claire Barnett-Jones, Marta Fontanals-Simmons, Anna Harvey, Katie Stevenson
テノール/トリスタン・リール・グリフス、オリヴァー・ジョンストン、ジョシュア・オーウェン・ミルズ、ジェームス・ウエイ Trystan Llŷr Griffiths, Oliver Johnston, Joshua Owen Mills, James Way
バス/ブラギ・ヨンソン、ベンジャミン・ルイス、ジェームス・ニュービー、ブラッドリー・トラヴィス Bragi Jónsson, Benjamin Lewis, James Newby, Bradley Travis
合唱/BBCシンガーズ BBC Singers、BBCシンフォニー・コーラス BBC Symphony Chorus
今年は大体以上の順で進行しましたが、年末の楽しみガイドとして簡単、且つ箇条書き風に触れておきます。
最初のハロルドは25歳のスコットランドの作曲家。4分半の短い作品で、BBCプロムス・ユース・アンサンブルも加わっての演奏だそうです。音だけじゃ判らん。
次のバターワースは英国人以外には馴染みがありません。小生はペトルッチの無料サイトでスコアをダウンロードして楽しみました。
ボロディンはもちろん合唱付き。
ロッシーニからオッフェンバックまではフローレスの歌。今年のプロムスのテーマの一つである南米の音楽家特集に沿うもので、フローレスはペルーのテナー。ロッシーニは合唱付きでした。
ブリテンは昔からの日フィル・ファンには懐かしい曲。と言っても殆どの人は知らないでしょうが。
前半最後のダヴはシェークスピア没後400年で選ばれた作品で、テンペストのブロスペローの台詞が使われています。バリトン・ソロと合唱が歌う作品。バリトンは合唱団の一人でしょうか。
後半は、当初の発表では無かったトークという作曲家の9分弱のオーケストラ曲でスタート。
続くヴォーン=ウイリアムズもシェークスピア繋がりの作品で、ヴェニスの商人の台詞による、16人の若い独唱者を迎えての演奏。長々と並べた上記16人がその人たちです。
ドニゼッティは再びフローレス登場。客席との遣り取りで会場は沸きに沸きます。
アンコール?としてアン・ダドリーのFiesta Caribena!などラテン・アメリカン・メドレーだと思いますが、詳しいことは判りません。これは映像を待ちましょう。
ウッドの英国の海の歌による幻想曲からは毎年恒例の流れで、ルール・ブリタニアのソロ、今年はもちろんフローレスです。
ということで、また来年。多分パソコン・オーディオの環境は更に進化していることでしょう。
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