頭差で3連覇を阻む

9月19日、アメリカは休日ではないと思いますが、ペンシルヴァニア州のプレスク・アイル・ダウンズ競馬場でG戦が一鞍行われています。この競馬場はタペタの馬場、しかも短距離とあってスペシャリストたちの舞台となっているようです。
そのプレスク・アイル・ダウンズ・マスターズ・ステークス Presque isle Downs Masters S (GⅡ、3歳上牝、6.5ハロン)は2007年創設と歴史が浅いレース。今年10回目を数えますが、GⅢに格付けされたのが2009年、2年後の2011年にGⅡに格上げされたばかり。それでも2連覇した馬が既に3頭も出ており、今年はリヴィング・ザ・ライフ Living The Life が史上初の3連覇を目指して出走してきました。
それでもリヴィング・ザ・ライフは7対2、僅かの差で2番人気となり、同じオッズで1番人気に支持されたのは、出走中唯一のGⅠ馬(去年12月のラ・ブレア・ステークス)バードアットザワイヤ Birdatthewire です。

ダッシュ良く飛び出したのは8番人気(10対1)のセーラ・シス Sarah Sis 、後続を引き離して直線に入ると、前半5~6番手から直線で抜け出したリヴィング・ザ・ライフの追い上げを頭差抑えての逃げ切り勝ち。あと一歩で前が替わる大接戦でした。半馬身差で4番人気(5対1)のバー・オブ・ゴールド Bar of Gold が3着に入り、バードアットザワイヤは一旦4番手まで押し上げる場面もありましたが、8着敗退に終わっています。
イングリッド・メイソン厩舎、フロラン・ジェルー騎乗の4歳馬セーラ・シスは、3走前にアーリントンのタペタ・コースでシカゴ・ハンデ(GⅢ)に勝っており、やはりタペタを得意とする馬と見てよいのでしょう。去年はハネービー・ステークス(GⅢ)に勝ってケンタッキー・オークス(競走中止)にも駒を進めたほどで、その後アイオワ・オークス(GⅢ)などG戦は5勝目となりました。短距離のチャンピオン牝馬、と行きたいところですが、馬場がポイントになりそうです。

 

 

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