今週末はアイルランド
と言っても行くわけじゃありません。行きたいですけどね・・・。そう、今日の土曜日にアイルランド2000ギニーがあり、日曜日はアイルランド1000ギニーです。もちろんカラー競馬場。
愛2000ギニーの創設は1921年、1000ギニーは翌1922年ですから、それほど歴史があるわけではありません。その歴史はいずれ書くことにして、早速出走馬と見どころを紹介しましょう。枠順が既に発表されています。
まず2000ギニー。
01 ナウナウナウ Mownownow
02 ウィンザー・パレス Windsor Palace
03 フェイマス・ネイム Famous Name
04 ニュー・アプローチ New Approach
05 ジュピター・プルヴィウス Jupiter Pluvius
06 サミー・ザ・スネイク Sammy The Snake
07 ヘンリーザナヴィゲイター Henrythenavifator
08 スタッブス・アート Stubs Art
僅かに8頭立てですが、何と言ってもヘンリーザナヴィゲイターとニュー・アプローチの再対決。ニューマーケットでの2000ギニーの死闘。両馬の対決が見ものですね。
ニューマーケットでは逃げたニュー・アプローチをゴール寸前でヘンリーザナヴィゲイターが差し切りましたが、ニュー・アプローチが差し返したようにも見えましたね。カラーではどうなるか。
一般的にカラーはニューマーケットより力が要る馬場ですから、スピード系のヘンリーより血統的にもレース振りにもスタミナに勝るニュー・アプローチが有利、と考えられているようです。オッズもそれを反映してか、ニュー・アプローチが11対8の1番人気、ヘンリーザナヴィゲイターは7対4の2番人気に落ち着くと予想されています。
ニューマーケット3着のスタッブス・アートも追加登録料を支払って参加してきましたが、ニューマーケットでの4馬身差逆転は苦しいかも。16対1の5番人気か。
ニューマーケット不参加組では、レパーズタウンの2000ギニー・トライアルに勝ったフェイマス・ネイムが注目されていますね。ウェルド厩舎の期待を集めて、これが3番人気になる模様。
オブライエン厩舎はもちろんヘンリーザナヴィゲイターがエース格、ムルタが騎乗しますが、もう1頭目が離せないのがジュピター・プルヴィウスでしょうか。2歳のときに2戦2勝、今回が3歳初戦に当たります。その2歳時の2戦目ではフェイマス・ネイムを破っていますから、実績もあります。
ただジュピター・プルヴィウスには死角がありますね。それは距離。この馬の父系を辿ると、ヨハネスブルク Johannesburg -へネシー Hennesy - ストーム・キャット Storm Cat となりますが、どれも早熟が特徴。2歳時には大レースに勝っているものの、3歳になると成績がガタッと落ちている馬ばかりですね。
更にジュピター・プルヴィウスの母系を調べてみると、これは純粋なスプリンターという感じがします。母も近親も皆スプリンター。
ジュピター・プルヴィウスという名前、ローマ神話に出てくる「雨の神」ですわな。皮肉なことに、馬のジュピター・プルヴィウスは良馬場でこそスピードが生きるタイプ。幸い今日のカラー競馬場は良馬場のようですから、ジュピターにとっては見せ場があるかも。
他ではアメリカから移籍してきたナウナウナウでしょうか。去年のブリーダーズカップで、ジュヴェナイル・ターフに勝った馬です。これも愛2000ギニーが3歳初戦。どこまでか。
ということで、このクラシックの見どころはアプローチ対ヘンリー。これに尽きるでしょうか。
続いてアイルランド1000ギニー、こちらは13頭が出てきました。
01 ソーインラヴウィズユー Soinlovewithyou
02 エヴァズ・リクエスト Eva’s Request
03 セイヴディスダンスフォーム Savethisdanceform
04 ナフード Nahoodh
05 ハーフウエイ・トゥー・へヴン Halfway To Heaven
06 ミルトン・オブ・キャンプシー Milton of Campsie
07 ミスティカル・レディー Mystical Lady
08 カリビアン・サンセット Carribean Sunset
09 キッティー・マッチャム Kitty Matcham
10 クィーン・ジョック Queen Jock
11 ソアショー・アブー Saoirse Abu
12 マッド・アバウト・ユー Mad About You
13 タスカン・イヴニング Tuscan Evening
出走頭数が多いのであまり細かく触れられませんが、ニューマーケットの1000ギニー上位組から3着のソアショー・アブーと5着のナフードが出走、共に人気を集めています。特に不利があったのが誰の目にも明らかだったナフードが5対2の1番人気に推される予想です。
ソアショー・アブーが7対2の2番人気。彼女は2歳のとき、フェニックス・ステークスで牡馬ヘンリーザナヴィゲイターを破った実績もありますから、人気以上に実力があるのかもしれませんね。成績は良く読まなければいけません。
オブライエン厩舎は、愛1000ギニーでは2003年のイエスタデイ以来勝ち星がありません。今年は5頭出しで臨みます。即ち、ハーフウエイ・トゥー・へヴン、キッティー・マッチャム、ミスティック・レディー、セイヴディスダンスフォーム、ソーインラヴウィズユー。
主戦のムルタはキッティー・マッチャムを選びましたが、ニューマーケットの1000ギニーでは9着でしたね。ただしそれほどの差はありませんでしたから、逆転は可能でしょう。
しかしオブライエン厩舎で最も怖いのはハーフウェイ・トゥー・へヴンじゃないでしょうか。こちらにはへファーナン騎手が乗ります。
この馬は4戦1勝ですが明らかに上昇馬。3歳になってからレパーズタウンの1000ギニー・トライアルで2着、前走のフランス1000ギニーは女傑ザルカヴァの3着に食い込んでいます。
レパーズタウンで負けたカリビアン・サンセットも愛1000ギニーで人気を集めていますが、あの時は頭差でした。成長力のあるハーフウェイ・トゥー・へヴンも侮れないと思います。
その他ではウェルド厩舎の2頭、カリビアン・サンセットとマッド・アバウト・ユー、1番人気ナフードと同厩(ミック・シャノン師)のエヴァズ・リクエスト辺りでしょうか。
いずれにしても、2000ギニーに比べればはるかに混戦。勝ってもおかしくない馬がゴロゴロしていますよ。
ところでニューマーケットの1000ギニーを制し、日本でも大注目のナタゴラ。その後の調教でも素晴らしい動きだそうで、今朝入ってきた情報ではフランス・ダービーで牡馬に挑戦する可能性も出てきた由。
もちろんフランス・オークスも選択肢でしょうが、いずれにしてもナタゴラの次走には熱い視線が注がれていることは間違いありません。
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