キーンランド秋開催の開幕日

10月7日から29日まで、3週間のキーンランド短期開催が行われます。馬産のメッカ、ケンタッキー州は春のチャーチル・ダウンズでダービーが行われますが、それに先立って行われるのがキーンランドの春開催。
それに対し秋のケンタッキーはチャーチル・ダウンズから始まり、キーンランドへ。以前は夫々の春秋開催で1年のスケジュールを終えていましたが、現在はキーンランドに続いてチャーチルで第2の秋開催があり、ダービーと並ぶ名物レースのクラーク・ハンデはそこでの施行となります。

そのキーンランド競馬場、オープニングの昨日からほぼ毎日のようにG戦が行われますが、初日のG戦は2鞍。何れも fast のダート・コースで行われました。共に勝馬にはBCへの優先出走権が与えられます。
先ずフェニックス・ステークス Phoenix S (GⅡ、3歳上、6ハロン)はBCスプリントの対象レースで、今年からGⅡに昇格されました。7頭が出走し、先週ベルモントのヴォスバー・ステークス(GⅠ)を泥んこ馬場で回避したエー・ピー・インディアン A.P.Indian が2対5の1番人気。他馬より4ポンド思い負担重量ですが、ここはGⅠ2連勝中の実績がモノを言いそう。
最低人気(27対1)のザ・グレイト・ウォー The Great War が逃げ、大本命は4番手で虎視眈々。2番手を進んだ3番人気(6対1)のリムジン・リベラル Limousine Liberal が直線で先頭に立ちましたが、外から追い上げたエー・ピー・インディアンが馬体を合わせるようにゴール。最後はハナ差ながらリムジン・リベラルを抑えて人気に応えました。3馬身半差で後方2番手から追い込んだ3番人気(9対2)のエイミーズ・フラッター Ami’s Flatter が3着。勝時計1分8秒43はトラック・レコードでした。
アルノー・ドゥラクール厩舎、ジョー・ブラーヴォ騎乗のエー・ピー・インディアンは、去年のこのレースはランハッピーの6着。そのランハッピーがそのままBCスプリントも連勝した時のタイムを、今回エー・ピー・インディアンが破ったことになります。6歳になった今期、6月のベルモント・スプリント・チャンピオンシップ(GⅡ)、7月にはヴァンダービルト(GⅠ)、8月のフォアゴ(GⅠ)と続いてG戦4連勝。もちろん次走はBCスプリントになります。

初日のもう一鞍は、BCジュヴェナイル・フィリーズの出走権を掛けたアルシバイアディーズ・ステークス Alcibiades S (GⅠ、2歳牝、8.5ハロン)。14頭と頭数が揃い、9月10日にアーリントン=ワシントン・ラッシー(一般ステークス)を勝ったディアデュラ Diadura が7対2の1番人気。
レースは5番人気(8対1)のキャロライン・テスト Caroline Test の逃げで始まりましたが、3番手に付けた7番人気(12対1)のダンシング・ラグズ Dancing Rags が直線入口で抜け出し、後方3番手から追い込む2番人気(9対2)のダディーズ・リル・ダーリング Daddys lil Darling に1馬身差を付けて優勝。2馬身差で6番人気(11対1)のファン Fun が3着に入り、ディアデュラは10着惨敗に終わりました。
グレアム・モーション厩舎、エンジェル・クルーズ騎乗のダンシング・ラグズは、8月5日にローレルの芝コースでデビューして3着。2走目の9月17日、同じローレルで2番手から抜け出して初勝利を挙げ、これが3戦目、いきなりのGⅠ戦も初勝利となります。GⅠ戦初勝利は騎乗したクルーズも同じでした。またこのレースはケンタッキー・オークスのポイント対象でもあり、4着馬までが夫々のポイントを獲得しています。父は今年の2歳が初産駒のユニオン・ラグズ Union Rags で、産駒のGⅠ勝利はデル・マー・デビュタントのユニオン・ストライク Union Strike に次いで早くも2頭目となりました。

 

 

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