ヘンリー強し!
アイルランド2000ギニーの速報が入ってきました。
昨日の日記に書いた出馬表のうち、フェイマス・ネイム、サミー・ザ・スネイク、ウィンザー・パレスの3頭が出走取り消し、何と5頭立てのクラシック・レース!になってしまいました。
私の記憶では、事実上ブリガディア・ジェラードとミル・リーフの対決になった1971年の2000ギニーが6頭立てだったと思いますが、それを上回る少なさですね。
いや、チャンと記録を調べてわけではありませんので鵜呑みにしないでくださいね。
結果は、ニューマーケットと全く同じ着順。勝ったのはヘンリーザナヴィゲイター、2着にニュー・アプローチ、スタッブス・アート3着。
以下は、ジュピター・プルヴィウス4着、ナウナウナウ5着。
ただし着差はニューマーケット以上に開きましたね。ヘンリーザナヴィゲイターとニュー・アプローチは1馬身4分の3。2着と3着は3馬身半。ニューマーケットでは夫々鼻と4馬身でしたから、ヘンリーの圧勝が一際目立ちます。馬場が予想以上に良くなっていたことも無関係じゃないでしょう。
ヘンリーザナヴィゲイターはギニー・ダブル。去年のコックニー・レベルに続く快挙です。エイダン・オブライエン師にとっても、ロック・オブ・ジブラルタール以来のギニー・ダブルですね。
今朝の英国電子競馬新聞の写真を見ると、勝馬のラッドは日本人の某君が写っています。日本にとっても喜ばしいダブルじゃないでしょうか。
さてこれで急速に浮上してきたのが、ヘンリーザナヴィゲイターのエプサム・ダービー挑戦が実現するか、という話題。今年のダービーは中心馬不在という状況ですから、もしヘンリーが出てくるようなら、この馬を中心に展開されるのは間違いないでしょう。
厩舎としても意見が割れているようで、彼はマイラーだと主張するグループと、いや2000メートル向きとする意見があるようです。いずれにしても最終決定権は馬主にあり、ジョン・マニエー氏と同夫人のコメントを注意しなければなりません。
ヘンリーザナヴィゲイターの父・キングマンボ Kingmambo はミスター・プロスベクター Mr Prospector 産駒ですから、系統としてはマイラーと言えるでしょう。しかしキングマンボの産駒には比較的長距離を克服する馬が出ているようですから、何とも言えません。
またヘンリーの母セコイヤ Sequoyah は、アイルランド1000ギニーとアイルランドオークスで共に4着になった馬。セコイヤの父はスタミナ系のサドラーズ・ウェルズですから、相応なスタミナは持っているような気がします。
この牝系を見渡すと、日本でも走ったスプリンター=マイラーのドルフィン・ストリート Dolphin Street がいる一方で、オブライエン調教の愛2000ギニー馬サフロン・ウォルデン Saffron Walden がいるという具合。サフロン・ウォルデンの父もサドラーズ・ウェルズですから、ヘンリーザナヴィゲイターのスタミナについては、やや微妙な感じがするのも事実です。
なお再度敗れたニュー・アプローチ、こちらはアイルランド・ダービーを目指すことは変わりがないようですが、距離が伸びて良いタイプですから (父・ガリレオ Galileo 、母・パーク・エクスプレス Park Express 、母の父・アホヌーラ Ahonoora)、巻き返しに期待しましょう。
先ほど入ってきた映像をどうぞ。↓
http://
最近のコメント