最後から二つ目の仏G戦

長かったフランスのパターン・シーズンも今週で幕を閉じます。残るは金曜日のトゥルーズと土曜日のサン=クルー、今日は昨日行われたトゥールーズ競馬場のフィーユ・ド・レール賞 Prix Fille de l’Air (GⅢ、3歳上牝、2100メートル)を紹介しましょう。

幕切れの古馬牝馬によるGⅢ戦とあって14頭が出走してきました。馬場は soft 、海外ニュースでも伝えられているように、この秋フランス南部は大雨と洪水に見舞われています。
3対1の1番人気に支持されたトワ・エ・モア Toi Et Moi はガリレオ Galileo を父に持つ4歳馬で、これまでイタリアに2度遠征してきた経験があります(去年のミラノ大賞典は9頭立て7着でしたが)。

しかし結果、トワ・エ・モアは10着以内に入れず惨敗(11着以下については公式記録は発表されません)。上位5頭が首・首・頭・頭差の大接戦となりました。
写真判定を制したのは、25対1の大穴スキア Skia という4歳馬。首差2着に3番人気(11対2)のスカレー Skallet 、同じく首差3着カサーカ Casaca も28対1という波乱。
勝ったスキアは後方待機、最後の1ハロンで追い上げましたが前が塞がり、コースを内ラチ沿いに変えて馬群を割ると、最後の数歩で前を捉えての差し切り勝ちです。着差以上の強さを感じますね。

同馬を管理するカルロス・ラフトン=パリアス調教師は、2005年のアンティオキア Antioquia に続きこのレース2勝目。勝利騎手アンソニー・クラスタスは初制覇となりました。
ラフトン=パリアス師によれば、スキアはこの秋に本格化した由。前走メゾン=ラフィットも1800メートルの条件戦ながら快勝し、これで2連勝で通算では3勝目。パターン・レースは3歳時にクロエ賞(GⅢ)の出走経験がありますが、今回は二度目の挑戦での初勝利でした。

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