シーズン最後のアケダクトG戦

12月第1週のアメリカ競馬は土・日で4鞍のG戦が行われますが、先週の記事で間違ったことを書いてしまいました。その4鞍、一つは去年施行されず、他の3鞍は去年は11月中に行われていたもの。
従ってこの二日間でニューヨーク州のアケダクトも、カリフォルニア州のデル・マーもシーズンを終えることになります。

ということで土曜日、12月3日はアケダクトとデルマー、アケダクト競馬場で行われたゴー・フォー・ワンド・ハンデキャップ Go for Wand H (GⅢ、3歳上牝、8ハロン)が今期最後のニューヨークで行われるG戦となりました。fast の馬場に7頭が出走し、前走泥んこ馬場ながらベルモントの一般ステークス(エンパイア・ディスタッフ・ステークス)を18馬身差で圧勝したバー・オブ・ゴールド Bar of Gold が3対5の1番人気。
レースは、各馬が相手の様子を窺うようにジワッとしたスタートとなり、馬群が暫く進んでから2番人気(5対2)のワンダー・ギャル Wonder Gal がハナに立ちます。しかし最低人気(50対1)のバーン・コントロール Burn Control も外から並び掛けねような体勢で、2頭雁行での逃げ争い。結局は再びハナを奪取したワンダー・ギャルが先頭で直線に向きましたが、3番手で機を窺っていた4番人気(7対1)のハイウェイ・スター Highway Star が外から並び掛けて先頭を奪うと、一旦は5番手に下がった一から更に外を通って追い込む3番人気(9対2)のハイ・リッジ・ロード High Ridge Road にハナ差で競り勝っての優勝。内で粘るワンダー・ギャルが首差で3着を確保し、人気のバー・オブ・ゴールドも4番手から伸びたものの2馬身4分の1差及ばず4着まで。
ロドリゴ・ユビーヨ厩舎、エンジェル・アロヨ騎乗のハイウェイ・スターは、ベルモントのアローワンス戦、アケダクトの分割になった一般ステークス(ニューヨーク・スタリオン・シリーズ・ステークス)に続く3連勝で、初挑戦でG戦初優勝となった3歳馬。3歳デビュー勝ちから順調に力を付けており、これで7戦5勝3着1回、来期の更なる飛躍が期待できる1頭です。

一方、デル・マー競馬場はG戦2鞍。先に行われたバヤコア・ハンデキャップ Bayakoa H (GⅡ、3歳上牝、8.5ハロン)は、去年は施行されず、一昨年はロス・アラミトス競馬場で施行された一戦。初冬にオークローン競馬場で行われるバヤコア・ステークスと紛らわしいレース名ですが、両者は別物です。2年振りとなった今年は fast の馬場に8頭立て。アルゼンチン産馬で現在はシェイク・モハメッド所有のヴェール・ドーリ Vale Dori が1対2の断然1番人気。
そのヴェール・ドーリがダッシュ良く飛び出しましたが、2番人気(9対2)のグローリーザッパー Gloryzapper がハナを叩いての逃げに出て、ヴェール・ドーリは2番手追走。馬群が第4コーナーに差し掛かる手前で早くも先頭に躍り出たヴェール・ドーリ、直線でもリードを広げると、4番手から追い込む3番人気(5対1)のワイルド・アット・ハート Wild At Heart に3馬身差を付けて堂々人気に応えました。5番手から伸びた最低人気(49対1)のモヨ・ハネー Moyo Honey が4分の3馬身差で3着に追い込んだのはサプライズ。
ボブ・バファート厩舎、マイク・スミス騎乗のヴェール・ドーリは、2歳時にアルゼンチンのGⅠに勝っていた3歳馬で、今年初めにUAEオークスで2着。その後はアメリカで走り、8月にデル・マーの一般ステークス(トランキリティー・レイク・ステークス)に勝ち、10月1日にはゼニヤッタ・ステークス(GⅠ)で3着。前走10月28日にサンタ・アニタのアローワンス戦に勝っての参戦で、アメリカでのG戦初勝利を挙げました。

土曜日の最後は、今年のダービー字Ⅰシリーズの最後となるハリウッド・ダービー Hollywood Derby (芝GⅠ、3歳、9ハロン)。名前の通りハリウッド競馬場の名物レースでしたが、同場が閉鎖された2014年からはデル・マーで行われています。firm の馬場に12頭立て。前走ヒル・プリンス・プリンス・ステークス(芝GⅢ)を含めてG戦に4勝しているキャメロット・キッテン Camelot Kitten が7対2の1番人気。ブラウン厩舎は本命馬を含めて3頭出しで臨みます。
先手を取ったのは7番人気(12対1)のブラックジャックキャット Blackjackcat 、キャメロット・キッテンは先団グループ後方の8番手に待機します。直線に向くと、前半は後方3番手に待機していた4番人気(5対1)のアナルズ・オブ・タイム Annals of Time が馬場中央を馬群を割って一気に突き抜けると、3番手から伸びた2番人気(7対2)のビーチ・パトロール Beach Patrol に1馬身半差を付ける鮮やかな差し切り勝ち。半馬身差で5番手から伸びた8番人気(19対1)のフランク・カンヴァセーション Frank Conversation が3着に入り、人気のキャメロット・キッテンは伸びず7着敗退。本命馬こそ敗れましたが、ブラウン厩舎のワン・ツー・フィニッシュとなりました。
そのチャド・ブラウン厩舎、ハヴィエル・カステラノ騎乗のアナルズ・オブ・タイムは、去年11月にアケダクトでデビュー勝ちした馬。2歳時は1戦のみで、2戦目は漸く今年9月になってからのサラトガで、アローワンス戦が2着。前走ヒル・プリンス・ステークスが未だ3戦目ながら3着し、今回は同厩のヒル・プリンス勝馬を破ってのG戦初制覇でした。

 

 

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