プレジデンツ・デイはアーカンソーのG戦で

2月の第3月曜日、アメリカはプレジデンツ・デイの休日。大統領誕生日といっても勿論トランプさんのことじゃなく、初代ワシントンのことですがね・・・。(因みにトランプさんは6月14日生まれ。大統領令を出してプレジデンツ・デイを自分の誕生日に変えるかもね)
従ってアメリカは3連休だったわけで、日曜日はG戦がありませんでしたが、祝日の昨日はアーカンソー州のオークローン・パーク競馬場で2鞍のG戦が行われました。

先に行われたのがレーザーバック・ハンデキャップ Razorback H (GⅢ、4歳上、8.5ハロン)、去年は3月19日に施行されましたが、今年は1か月前倒しでの開催です。fast の馬場に2頭が取り消して6頭立て。ここはGⅠ馬ガン・ランナー Gun Runner がシーズン・デビューを迎えるとあって、1対5の断然1番人気に支持されています。
1番枠からポンと飛び出した大本命、2番人気(6対1)のブルー・トーン Blue Tone が競り掛ける構えを見せましたが問題にせず、後方から追い上げる4番人気(12対1)のハワーコム Hawaakom に5馬身4分の3差を付ける圧巻の逃げ切り勝ちでした。更に2馬身4分の3差で2番手を追走した3番人気(7対1)のドメインズ・ラップ Domain’s Rap が3着。
スティーヴン・アスムッセン厩舎、フロラン・ジェルー騎乗のガン・ランナーは、ご存知去年のケンタッキー・ダービー3着馬。その後もトラヴァース3着、BCダート・マイル2着とGⅠには一歩届きませんでしたが、3歳終戦のクラーク・ハンデを制して目出度くGⅠ馬の仲間入りを果たしました。今期はペガサス・ワールド・カップを目指していましたが、不運にも調教を積んでいた競馬場で馬ヘルペスが発生したため移動禁止に。遅れた4歳デビューを圧巻のパフォーマンスで快勝し、今年の古馬戦線の中心を務める1頭になることは間違いないでしょう。

オークローンのもう一鞍が、クラシックに繋がるサウスウエスト・ハンデキャップ Southwest H (GⅢ、3歳、8.5ハロン)。1頭が取り消しての12頭立て。このレースの前哨戦として同じオークローンで行われたスマーティー・ジョーンズ・ステークス(一般ステークス)の1着から5着までが揃って参戦し、ここを制したアンコンテステッド Uncontested がイーヴンの1番人気。
そのアンコンテステッドがスタートから先手を取っての逃げ。楽な手応えで直線に向かったように見えましたが、2番手を追走していたスマーティー・ジョーンズ2着で5番人気(8対1)のペトロフ Petrov に外から並び掛けられると手応え無くズルズルと後退。ペトロフが直線先頭で逃げ込みを図る所、4番手を進んでいた2番人気(3対1)のワン・ライナー One Liner が外から急襲し、粘るペトロフを3馬身差捉えての快勝。8馬身4分の1の大差が付いて、後方から追い込んだ3番人気(5対1)のルッキン・アット・リー Lookin At Lee が3着に入り、アンコンテステッドは6着と期待を裏切りました。
トッド・プレッチャー厩舎、ジョン・ヴェラスケス騎乗のワン・ライナーは、2番人気が示唆するように、これで3戦3勝となる厩舎期待の新星。去年7月のサラトガでデビュー勝ちしたあと長期休養に入り、今年1月26日にガルフストリームのアローワンス戦に優勝。この2勝共に後続を寄せ付けない楽勝だったため、ステークス未経験ながら人気になっていた馬です。ステークスもG戦も初挑戦での初勝利、ダビーへの10ポイントも獲得しました。クラシックに向けて見逃せない存在でしょう。

 

 

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