ヨーロッパ、今期最初のG戦

今年も早いもので2月の最終週を迎えましたが、漸くヨーロッパから最初の平場G戦のレポートです。
英国で本格的に平場の芝シーズンがスタートするのはもう1か月先のことになりますが、昨日の2月25日にはオールウェザー・コースのG戦が行われました。

リングフィールド競馬場で行われたウインター・ダービー Winter Derby (GⅢ、4歳上、1マイル2ハロン)は、standard の馬場に10頭が登録していましたが、中心となると思われたムタカイェフ Mutakayyef が取り消したため9頭立て。
このレースのトライアルとなるウインター・ダービー・トライアル(リステッド)で3着したバタリオン Battalion が7対4の1番人気に支持されていました。トライアルの1・2着馬は参戦していません。去年の勝馬グレンディサー Grendisar も出走していましたが、最近は勝鞍も無く、11対4で2番人気。

レースはこれと言った逃げ馬がいない中、4番人気(17対2)のピンゾロ Pinzolo が押し出されるように先頭に立ちます。そして最後は大接戦となり、中団を進んだ人気のコンヴェイ Convey が外から追い上げ、粘るピンゾロを首差差し切って人気に応えました。先行した5番人気(9対1)のアブソリュート・ブラスト Absolute Blast がそのまま流れ込んで頭差の3着。人気のバタリオンは後方から追い込みましたが、伸びは今一で6着、グレンディサーも5着と連覇は成りませんでした。
勝ったコンヴェイは、出走馬中では最もオフィシャル・レーティングが高かった5歳馬で、これが今期デビュー戦。去年ポンテフラクトのリステッド戦に勝ったあと3戦続けてG戦に挑戦しましたが、グッドウッドのシュープリーム・ステークス(GⅢ)2着が最高。10月の最終戦の前に去勢手術を受けて、せん馬として2戦目でのG戦初制覇となります。これまではマイル戦が中心でしたが、初距離の10ハロンを克服しました。

管理するサー・マイケル・スタウト師は、このレース初制覇。今年の1勝目でもあります。騎乗していたのは、来日経験もあるアンドレア・アッゼニ騎手。

 

 

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