絶好調、アンドレ・ファーブル

月曜日から競馬レポートに掛かりっきりですが、この勢いで昨日の月曜日に行われたG戦も書いちゃいましょう。

4月10日にフランスのメゾン=ラフィット競馬賞で伝統のギニー・トライアルが行われています。馬場は good 、仏2000ギニーのトライアルとして知られるジェベル賞 Prix Djebel (GⅢ、3歳牡せん、1400メートル)は1頭が取り消して7頭立て。去年のジャン=リュック・ラガルデール賞(GⅠ)を制したナショナル・ディフェンス National Defense が参戦してきましたが、これを抑えて9対10の1番人気に支持されたのが、2戦2勝のアル・ウカイール Al Wukair 。アラビア語で読み方は良く判りませんが、取り敢えずこう表記しておきました。
最低人気(56対1)のオリエンタル Oriental が予定通り逃げ、2番手に付けた2番人気(2対1)のナショナル・ディフェンスがレース半ばから替わって先頭。前半は最後方で待機したアル・ウカイールでしたが、外に出して仕掛けると瞬発力は抜群。一気にGⅠ馬を1馬身捉えて評判の高さを証明して見せました。先行した3番人気(15対2)のアフリカン・ライド African Ride が2馬身半差で3着。

アル・ウカイールはアル・シャカブ・レーシングの所有馬で、アンドレ・ファーブル師が調教し、グレゴリー・ブノア騎乗。去年9月にサン=クルーの1400メートルでデビュー勝ちし、10月のドーヴィルでもリステッド戦(アイソノミー賞、1600メートル)に連勝してシーズンを終えていました。このアイソノミー賞で2着したのが前日、ヴァントー賞(GⅢ)を制したゴールド・ラック Gold Luck で、この結果からもアル・ウカイールには大物感が漂っていた次第。
3戦3勝とした同馬について管理するファーブル師は、“英2000ギニーを目指す”と明言。目下1番人気のチャーチル Churchill を脅かす1頭になることは間違いないでしょう。そのオッズもレース前の14対1から8対1に急上昇。ブックメーカーによっては5対1を提示するところもあって、1か月前の予想ではチャーチル対アル・ウカイールの一騎打ちという様相を呈してきました。
一方、2着と順調なシーズン・デビューを終えたナショナル・ディフェンスは、管理するヘッド=マーレク女史が仏2000ギニーに留まることを宣言。この日の敗戦は、より強い馬に負けたことを素直に認めています。

さて、仏1000ギニーのトライアルであるアンプルーダンス賞 prix Imprudence (GⅢ、3歳牝、1400メートル)は8頭立て。こちらは確たる中心馬が不在の中、2歳終戦のオー・ソー・シャープ・ステークス(GⅢ)に遠征して1番人気ながら5着に終わったダブル・レディー Double Lady が9対10の1番人気。この馬もファーブル師の管理馬です。
レースは2番人気(59対10)のタイース Thais が逃げて良く粘りましたが、最後方に待機した4番人気(76対10)のヴィア・ラヴェンナ Via Ravenna が瞬発力を発揮、残り1ハロンでタイースを1馬身差し切っての快勝です。2番手を追走した7番人気(199対10)のシルヴァー・ストーム Silver Storm が1馬身半差の3着。中団を進んだダブル・レディーは7着と不発でした。

終わって見れば勝ったヴィア・ラヴェンナも、本命で敗退したダブル・レディーと同じくアンドレ・ファーブル厩舎の馬。ヴィンセント・シャミノー騎乗で、3月のシャンティーでのデビュー戦(1600メートル、1番人気で短首差)に続く2戦2勝としました。こちらはニューマーケットには登録が無く、ファーブル師もフランスに留まることを示唆していました。
ところでファーブル師、この日のメゾン=ラフィットでは1日4勝、もう一つのクラシック・トライアルであるグッド・ラック賞を1番人気のラスト・キングダム Last Kingdom で、更には古馬のリステッド戦ジャック・ラフィット賞も本命ウルトラ Ultra で制して快進撃に止まるところを知りません。
思えば今期、フランスでは既にパターン・レース8鞍が消化されましたが、何とファーブル厩舎は早くも6勝。ほとんど独占状態で、今期のヨーロッパはファーブル全盛期到来とでも表現したくなる勢いですネ。

 

 

Pocket

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です