GⅠ並みの芝GⅢ戦

キーンランド競馬場の春開催、土日だけでなく平日にもG戦が組まれますが、4月13日はプレ金ならぬプレミアム木曜日並みのG戦が行われました。

3歳牝馬の芝コース・チャンピオン決定戦の様相を呈したのがアパラチアン・ステークス Appalachian S (芝GⅢ、3歳牝、8ハロン)。JRAがスポンサーになっていることでも知られますが、今年は firm の馬場に2頭が取り消しての11頭立て。
GⅢとは言いながら、去年のBCジュヴェナイル・フィリーズ・ターフの上位6頭の内4頭が参戦してくる豪華メンバー、内容的にはGⅠ戦と遜色なく、将来の牝馬芝部門を引っ張っていくチャンピオン探しと言ってよいレヴェル。必然的にBCを制したニュー・マネー・ハネー New Money Honey が2対1の1番人気に支持されていました。BCの時点ではケンタッキー・オークス参戦の可能性も示唆されていましたが、結局オークスは断念し、これがシーズン初戦となります。
最低人気(77対1)のライク・ア・ハリケーン Like a Hurricane が逃げ、ニュー・マネー・ハネーは7番手に待機してBCでも見せた末脚に賭けます。2番手に付けていた9番人気(34対1)のモーティシア Morticia が直線半ばで逃げ馬を捉えて先頭に立ちましたが、2頭の間を割る様に伸びたのは3番手を進んでいた2番人気(3対1)のラ・コロネル La Coronel 。一気にモーティシアを3馬身4分の1差突き放す快勝でした。頭差で9番手から追い込んだ6番人気(7対1)のプロクターズ・レッジ Proctor’s Ledge が3着に入り、ニュー・マネー・ハネーは末脚不発、6着に終わっています。
マーク・カッセ厩舎、フロラン・ジェルー騎乗のラ・コロネルは、BCジュヴェナイル・フィリーズ・ターフでは1番人気に支持されながらも6着に終わっていた馬。大外13番枠が敗因とされていましたが、実はレース後に膝の軽度な骨折も判明していました。手術も無事に終え、3月にはタンパ・ベイで復帰戦のフロリダ・オークス(芝GⅢ)で3着、ここでライヴァルたちを一蹴し、BCの前走ジャスミン・ステークス(芝GⅢ)以来のG戦2勝目を挙げました。初勝利は3戦目でしたが、デビューからの2戦はダート・コースでのもの。芝ではBC以外では全勝となります。次の目標は牡馬と対戦することだそうで、早ければチャーチル・ダウンズのダービー開催で見られそうです。

 

 

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