ゴドルフィンのG戦ダブル逃げ切り

毎年ダービー前に行われるマイルのGⅠ戦がロッキンジ。今年も5月20日のニューバリー競馬場にGⅠ級の馬が揃いましたが、その前にもう一鞍のG戦を見ておきましょう。

去年からGⅢに格上げされたアストン・パーク・ステークス Aston Park S (GⅢ、4歳上、1マイル4ハロン)は、 soft の馬場に6頭立て。GⅢとは言いながら夏の中長距離路線を目指すには格好の足慣らしとあってGⅠ馬が2頭も参戦してきました。
去年のエクリプス・ステークスを制したホークビル Hawkbill が3対1の1番人気、やはり去年ロイヤル・アスコットでプリンス・オブ・ウェールズに勝ったマイ・ドリーム・ボート My Dream Boat は4対1の4番人気に甘んじていました。

スタートして間もなく、大外6番枠から出たホークビルがジワッと先頭に立ち、後続を引き連れて直線。スタンド側から遠い内ラチに向けてペースを上げると、最後方待機から外(スタンド側)を通って追い上げるマイ・ドリーム・ボートに2馬身差を付けての逃げ切り勝ちです。4番手を進んだ2番人気(7対2)のミッドターム Midterm が同じく2馬身差で3着。
ホークビルはチャーリー・アップルビー厩舎、ウイリアム・ビュイック騎乗の4歳馬で、ゴドルフィンの所有。去年は6連勝の頂点でエクリプスを制し、その後はヨークのインターナショナルで8着、愛チャンピオン・ステークスでも9着と掲示板から外れていました。昨シーズンをドイツ遠征のバイエルン大賞典(GⅠ)3着で終え、今期はフランス遠征のガネー賞(GⅠ)5着から始動。一叩きされた変わり身を活かしての貫禄勝ちです。

続いて、今期最初にヨーロッパで行われる古馬マイル路線のGⅠレース、ロッキンジ・ステークス Lockinge S (GⅠ、4歳上、1マイル)。1頭が取り消して8頭立てとなり、注目は去年の2000ギニー馬ガリレオ・ゴールド Galileo Gold と、ジャック・ル・マロワ賞を制したリブチェスター Ribchestrt 。2頭のGⅠ馬対決が見所ですが、今期2走目のリブチェスターが7対4の1番人気に支持され、ガリレオ・ゴールドは今期初戦、9対2で並んだ3番人気に留まります。
ゴドルフィンがペースメーカーとして準備した最低人気(50対1)のトスカニーニ Toscanini がスタートで出遅れたのは想定外でしたが、直ぐに作戦を「プランB」に切り替えたリブチェスターが先頭に立ち、馬場の中央を逃げていきます。一方、ガリレオ・ゴールドは単騎スタンド側、つまり外を只1頭で走る作戦。
直線、終始リラックスして逃げたリブチェスターは快調に飛ばし、一杯になってコースを中央に寄せるガリレオ・ゴールドを尻目に外ラチに進路を寄せると、コースの反対側を衝いて追い上げる3番人気(9対2)ライトニング・スピア Lightning Spear に3馬身4分の3差を付ける余裕の逃げ切り勝ちでした。先行した6番人気(25対1)のブレトン・ロック Breton Rock が2馬身半差で3着に入り、ガリレオ・ゴールドは5着に終わっています。

リブチェスターも、アストン・パークを制したホークビルと同じゴドルフィンが所有する4歳馬。こちらはリチャード・ファヘイ師が管理し、鞍上はやはりウイリアム・ビュイックでした。ゴドルフィンとビュイックはこの日のG戦2鞍を共に逃げ切ってのダブル達成です。ゴドルフィンはロッキンジを得意にしていて、これが何と8勝目。
去年はジャック・ル・マロワのあとクィーン・エリザベス2世ステークスで2着してシーズンを終え、今期はドバイ・ターフ(現地のGⅠ)が3着。二つ目のGⅠタイトルを獲得し、次はロイヤル・アスコットのクィーン・アン・ステークスで3つ目を目指します。オッズも2対1に上昇しました。秋にはより長い距離、10ハロンのGⅠ戦を視野に入れているようで、英愛チャンピオン・ステークスを狙うのでしょうか。

 

 

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