ヘイドックの短距離戦2題

アイランドに続いては英国から、ヘイドック競馬場のG戦2鞍です。何れも短距離のG戦で、ヘイドックと言えばスプリント・カップ(GⅠ)の舞台、秋にはここを目指したい馬もいるでしょう。

馬場は firm 、最初はアスコットのコモンウェルス・ステークスのトライアルともなるサンディー・レーン・ステークス Sandy Lane S (GⅡ、3歳、6ハロン)。7頭が出走し、5月3日にアスコットのパヴィリオン・ステークス(GⅢ)でペナルティーを背負いながらも2着したハリー・エンジェル Harry Angel が5対6の断然1番人気。
スタートから飛ばしたハリー・エンジェル、ここは格の違いを見せつけ、後方から追い込む2番人気(7対2)のセカンド・ソート Second Thought に4馬身半差を付ける圧巻の逃げ切り勝ちです。4番手を進んだ3番人気(5対1)のムブタシム Mubtasim が1馬身4分の3差で3着と順当。

クライヴ・コックス厩舎、アダム・カービー騎乗のハリー・エンジェルは去年、未勝利ながら2戦目でミル・リーフ・ステークス(GⅡ)を制しており、これが4ポンドのペナルティーとなって前走は2着。今回はGⅡ戦ということでペナルティーは無く、同斤量の闘いでは実力の違いが正直に結果に繋がっています。

ヘイドックのもう一鞍は、古馬の短距離戦テンプル・ステークス Temple S (GⅡ、3歳上、5ハロン)。こちらは12頭と頭数が揃い、ニューマーケットのパレス・ハウス・テークス(GⅢ)出走馬が7頭も並ぶ再戦ムード。その前走で2着と最先着したワシントン・ディーシー Washington DC が3対1の1番人気に支持されていましたが、差は僅かです。
コース一杯に12頭が広がり、最初から大混戦。7番人気(11対1)のテイク・カヴァー Take Cover が先手を取ったように見えましたが、残り1ハロンで抜けてきたのが3番人気(11対2)のプライスレス Priceless 、5番人気(10対1)のゴールドリーム Goldream に半馬身差を付けていました。8番人気(14対1)のアルファー・デルフィニ Alpha Delphini が首差の3着に入り、ワシントン・ディーシーは6着。プライスレスはパレス・ハウスの5着馬、ゴールドリームは同3着馬、アルファー・デルフィニは8着馬です。

プライスレスのクライヴ・コックス厩舎、アダム・カービー騎手は、オーナー共々去年のプロフィタブル profitable に続くテンプル2連覇で、次走はそのプロフィタブルが制したキングズ・スタンド・ステークス(GⅠ)となる模様。オッズは16対1が提示されました。

 

 

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