アメリカ競馬、シーズン最初の2歳G戦
6月の最後、金曜日に春夏開催のフィナーレを迎えたチャーチル・ダウンズ競馬場で、アメリカ競馬今年最初の2歳G戦が行われました。バシュフォード・マナー・ステークス Basford Manor S (GⅢ、2歳、6ハロン)。シーズン最初の2歳G戦だからと言って軽視は出来ません。去年の勝馬クラシック・エンパイア Classic Empire は、その後BCジュヴェナイルを制し、今年はアーカンソー・ダービーに勝ってケンタッキー・ダービーが4着、プリークネス・ステークスは2着とクラシック入着を果たしました。
今年は fast の馬場に1頭が取り消して5頭立て、4月末のキーンランドで2着以下に7馬身差を付けてデビュー勝ちしたテン・シティー Ten City が1対2の断然1番人気。
レースは入れ替わりの激しい展開となり、先ず先頭に立った最低人気(33対1)のアイム・コルフー I’m Corfu を直ぐに2番人気(7対5)のコッパー・バレット Copper Bullet が内から交わして逃げの態勢に入ったものの、再びアイム・コルフーが抜き返しての逃げ。この争いを3番手で見ていたテン・シティーが纏めて捉えて第4コーナーで先頭に立つと、再度足を伸ばすコッパー・バレットに1馬身半差を付けて期待に応えました。最後方から追い上げた3番人気(8対1)のハードワーククリーンリヴィン Hardworkcleanlivin が6馬身4分の3差で3着。
ケネス・マクピーク厩舎、ロビー・アルバラード騎乗のテン・シティーは、デビュー戦に続いて2連勝で2歳最初のG戦勝馬に名乗りを挙げました。父はラン・アウェイ・アンド・ハイド Run Away and Hide 、2歳時にサラトガ・スペシャル(GⅡ)に勝ったものの、その年の10月に故障して引退。クラシックの経験のない種牡馬で、今年の2歳が8年目の産駒となります。
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