真夜中のダービー

前日のアイオワ・オークス・レポートでも触れましたが、7月7日の夜10時前に行われたプレーリー・メドウズ競馬場のアイオワ・ダービー Iowa Derby (GⅢ、3歳、8.5ハロン)。アイオワで天の川が見えるのかどうかは知りませんが、外出先から帰って漸くブログ更新と相成ります。

馬場は fast 、1頭が取り消して8頭立てとなり、唯一のケンタッキー・ダービー参戦馬を差し置いて2対1の1番人気に支持されたのは、1勝馬ながら前走ベルモントでウッディー・スティーヴンス・ステークス(GⅡ)4着のペトロフ Petrov でした。
レースは2番人気(3対1)のマコーミック McCormick の逃げで始まり、ペトロフは5番手追走。逃げたマコーミックが直線でもリードを保ち、そのまま逃げ切るかに見えましたが、前半は最後方、一時は先頭から8馬身以上置かれていた3番人気(7対2)のヘンス Hence が大外から一気の末脚を爆発させると、左ムチ一発、桁違いの脚色でマコーミックを1馬身半差し切る鮮やかな差し切りがちでした。2番手を進んだ4番人気(7対2)のインプレッシヴ・エッジ Impressive Edge が1馬身差で3着に粘り、ペトロフは伸びず5着敗退。
スティーヴン・アスムッセン厩舎、マイク・スミス騎乗のヘンスは、終わって見れば只1頭のケンタッキー・ダービー(11着)、プリークネス・ステークス(9着)参戦馬で、ここは素直にクラシック路線に乗った馬を信頼しておけばよかったのに、という結果でした。クラシックのトライアルとして勝ったサンランド・ダービー(GⅢ)に続くG戦2勝目。なお、アスムッセン/スミスのコンビは、この日行われたもう一つのステークス戦、アイオワ・ディスタッフ・ステークスもダンザトリス Danzatrice で後方一気の差し切り勝ちを決めており、胸のすくようなステークス・ダブルを達成しています。

 

 

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