後方一気とはこのこと

日曜日のアメリカは、クラシックの谷間でG戦はハリウッド・パーク競馬場の一鞍だけ。去年もそうでしたが、ポツンと一人さびしく行われるグレード・レースです。

アファームド・ハンデキャップ Affirmed H (GⅢ、3歳、8.5ハロン)は、fast の馬場に8頭立て。今年のクラシックには有力馬を出すことが出来なかった名門ボブ・バファート厩舎、ここにはクラシック戦線から脱落した2頭を出走させてきました。
エル・カミノ・レアル・ダービー(GⅢ)で9着最下位に凡走したマナンド Manando が、前走アローワンス戦で復活し9対5の1番人気。アーカンソー・ダービー(GⅠ)6着でダービーの夢を絶たれたデンズ・レガシー Den’s Legacy も実力上位と見做されて3対1の2番人気。
本命マナンドが大外発走(8番枠)から一気に内に切れ込んで先頭、2番手追走ブロードウェイ・エンパイア― Broadway Empire を従えて3番手以下を大きく引き離して逃げ作戦。直線もリードを保ったまま逃げ込みに入る所、僚友デンズ・レガシーが追い上げてバファート厩舎のワン・ツーかに見えました。そこに一気の脚で追い込んできたのが、前半は離れた最後方で待機していた4番人気(5対1)のティズ・ア・ミニスター Tiz a Minster 。4コーナー手前で漸く前の馬に追い付き、後方3番手で直線に入ると、内ラチ沿いを鋭く抜けての快勝。1馬身差でデンズ・レガシーが本命馬を捉えて2着、4分の3馬身差でマナンドは3着。
ポール・アギーレ厩舎、コーリー・ナカタニ騎乗のティズ・ア・ミニスターは、サン・フェリペ・ステークス(GⅡ)3着で臨んだサンタ・アニタ・ダービー(GⅠ)が4着。ダービーは回避して前走カリフォルニア産馬のための一般ステークスでも3着してここに臨んでいました。もちろんG戦は初勝利。狙いは距離の長いスワップス・ステークスとのことでした。

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