7月8日のアメリカ競馬(3)その他編

昨日のアメリカ競馬、未だ終わりません。残るは4つの競馬場のG戦5鞍ですが、どれもそれほど重要なレースではありません。些か疲れましたので、後は簡単な結果だけで勘弁してください。

先ずデラウエア・パーク競馬場では2鞍のG戦が行われ、ロバート・G・ディック・メモリアル・ステークス Robert G.Dick Memorial S (芝GⅢ、3歳上牝、11ハロン)は firm の馬場に9頭立て。
去年のBCフィリー・アンド・メア・ターフで5着だったジペッサ Zipessa が6対5の1番人気に支持されていましたが、8番手を進んだ7番人気(10対1)のギルティー・トゥエルヴ Guilty Twelve が逃げた本命馬をハナ差捉えるサプライズ。最後方から追い込んだ5番人気(8対1)のゴーン・アウェイ Gone Away が頭差3着の大接戦でした。
グレアム・モーション厩舎、クリストファー・デカルロ騎乗のギルティー・トゥエルヴは、4歳時に5戦目で初勝利を挙げ、前走ベルモントのアローワンス戦に勝って2連勝でG戦初勝利となる5歳馬です。

デラウエアのもう一鞍はデラウエア・オークス Delaware Oaks (GⅢ、3歳牝、8.5ハロン)。fast のダートコースに6頭立てとなり、ハネービー・ステークス(GⅢ)の勝馬イット・ティズ・ウェル It Tiz Well が4対5の断然1番人気。
4番人気(5対1)プラウド・アンド・フェアレス Proud and Fearless の逃げを2番手で追走したイット・ティズ・ウェルが逃げ馬を半馬身捉え、期待に応えました。最後方から追い込んだ2番人気(3対1)のアクトレス Actress が頭差の3着。
ジェリー・ホーレンドルファー厩舎、ドライデン・ヴァン・ダイク騎乗のイット・ティズ・ウェルは、ハネービーに勝った後サンタ・アニタ・オークス(GⅠ)で3着、前走サマータイム・オークス(GⅡ)では4着し、これがG戦2勝目となりました。

次はパークス・レーシング競馬場のパークス・ダッシュ Parx Dash (芝GⅢ、3歳上、5ハロン)に行きましょう。good の芝コースに1頭が取り消して11頭立ての混戦。去年の勝馬でBCターフ・スプリントでも3着だったピュア・センセーション Pure Sensation がイーヴンの1番人気。
その本命馬が、逃げる4番人気(10対1)ボールド・サンダー Bold Thunder を2番手で追走し、見事に抜け出すと、8番手から追い込む6番人気(11対1)のモンゴリアン・サタデイ Mongolian Saturday に5馬身4分の3の大差を付けて2連覇達成です。逃げたボールド・サンダーが首差の3着。
クリストファー・クレメント厩舎、ケンドリック・カームーシュ騎乗のピュア・センセーションは、前走ジャイプル・インヴィテーショナル(芝GⅢ)では4着でしたが、今年もBCを目標にしてくるでしょう。

さてサンタ・アニタが閉幕したカリフォルニアは、夏のデル・マーが始まるまでの間にロス・アラミトス競馬場でグレート・レディー・M・ステークス Great Lady M. S (GⅡ、3歳上牝、6.5ハロン)が行われました。去年は4月23日に施行されており、その時にレースの歴史を詳しく紹介しています。fast の馬場に2頭の取り消しがあって5頭立て。やはり去年の勝馬で、BCフィリー・アンド・メア・スプリントの覇者でもあるファイネスト・シティー Finest City が6対5の1番人気。
レースは3番人気(3対1)のコンステレーション Constellation が逃げ粘りましたが、3番手を追走した2番人気(5対2)のスカイ・ダイヤモンズ Skye Diamonds が2馬身半差で差し切っての優勝。人気のファイネスト・シティーは4番手を進みましたが、2馬身4分の1差離されての3着に終わっています。
ウイリアム・スポール厩舎、ティアゴ・ペレイラ騎乗のスカイ・ダイヤモンズは、これがG戦初勝利となる4歳馬。ここ8戦続けて1着と2着を外しておらず、前走サンタ・アニタのアドレーション・ステークス(GⅢ)も2着でした。

長かった土曜日の最後は、例によって夜中の開催となったプレーリー・メドウズ競馬場のプレーリー・メドウズ・コーンハスカー・ハンデキャップ Prairie Meadows Cornhusker H (GⅢ、3歳上、9ハロン)。fast の馬場に1頭が取り消して8頭立てとなり、前走ピムリコ・スペシャル(GⅢ)で2着のドルファス Dolphus が7対10の1番人気。
7番人気(17対1)のアメリカン・デュバイ American Dubai が逃げ、ドルファスは3番手を追走しましたが伸びず、5着敗退。優勝は2番手でマークしていた4番人気(7対1)のアイアン・フィスト Iron Fist で、4番手追走の5番人気(11対1)テキサス・クローム Texas Chrome に2馬身と言う波乱となりました。逃げたアメリカン・デュバイが3馬身差で3着。
スティーヴン・アスムッセン厩舎、リカルド・サンタナ騎乗のアイアン・フィストは、ニュー・オーリンズ・ハンデ(GⅡ)で3着に入ったことはあるものの、これがG戦初勝利の5歳牡馬。前走一般ステークス(エヴァンゲリン・マイル)からの2連勝となりました。

 

 

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