日曜日のG戦ダブル

愛オークスの翌日も、カラー競馬場でG戦が2鞍行われました。共にGⅡ戦で、秋に向けて名声以上に重要な意味を持つ3歳・古馬混合戦でもあります。馬場は good to firm 。

先ずキルボイ・エステート・ステークス Kilboy Estate S (GⅡ、3歳上牝、1マイル1ハロン)は1マイルより長く、10ハロンよりは短い微妙な距離。3歳馬2頭と古馬5頭の7頭立てとなり、ここは前走プリティー・ポリー・ステークス(GⅠ)3着のターレット・ロックス Turret Rocks が7対4の1番人気。彼女にとっては距離がやや短いかもしれません。
最低人気(14対1)のシー・スイフト Sea Swift が逃げましたが、直ぐにターレット・ロックスがこれを交わして自分のペースでの逃げ切りを図ります。しかし最後方で待機していた6番人気(12対1)のエリザベス・ブラウニング Elizabeth Browning が末脚を爆発させると、3番手から伸びた5番人気(8対1)のウイラミーナ Wilamina に1馬身4分の3差を付けるサプライズ。後方2番手から追い上げた2番人気(3対1)のラガノア Laganore が1馬身半差の3着に食い込み、ターレット・ロックスは4着に沈んでしまいました。

穴を開けたエリザベス・ブラウニングは、エイダン・オブライエン厩舎、シーミー・ヘファーナン騎乗の3歳馬。同じオブライエン厩舎では3番人気(11対2)だったポケットフルオブドリームズ Pocketfullofdreams にムーアが騎乗(5着)していたのですから、厩舎再度としても意外な(失礼!)好走と言うべきでしょう。
2歳時は10戦目にして漸く未勝利を脱してシーズンを終えた馬で、今期はG戦で振るわず、クラスを下げてのレースが続いていました。前走もナースのリステッド戦3着でしたから、この好走をどう判断するのでしょうか。
と言っても血統的にはGⅠ馬(クリテリウム・インターナショナル)ヨハンネス・フェルメール Johannes Vermeer の全妹に当たり、父ガリレオ Galileo ということを考慮すれば、遅れ馳せながら才能が開花し始めた、と言えるのかもしれません。

カラーのもう一鞍はミンストレル・ステークス Minstrel S (GⅡ、3歳上、7ハロン)。同じく混合戦、3歳馬3頭に古馬6頭の9頭立て。ここは7ハロンという距離がポイントで、ロイヤル・アスコットのジャージー・ステークス(GⅡ)が馬券の判断材料。
一昨年のジャージー・ステークスを制した5歳馬のダッチ・コネクション Dutch Connection と、今年のジャージー・ステークス3着のスピリット・オブ・ヴァラー Spirit of Valor が人気を分け、共に5対2でジョイント1番人気に支持されていました。

先手を取ったのはスピリット・オブ・ヴァラーでしたが、2番手に付けた去年の勝馬で7番人気(16対1)の9歳馬ゴードン・ロード・バイロン Gordon Lord Byron が交わしての逃げ。しかしスピリット・オブ・ヴァラーは死んだ振りをしていたようで、再び先頭を奪うと、中団5番手から伸びる8番人気(20対1)のソー・ビラヴド So Beloved に1馬身4分の3差を付けて優勝。4番手を進んだ4番人気(7対1)のストーミー・アトランティック Stormy Atlantic が短頭差で3着に入り、3番手を進んだ人気の一角ダッチ・コネクションは6着に終わりました。
スピリット・オブ・ヴァラーはエイダン・オブライエン強者、今度はライアン・ムーアが選んだ3歳馬で、前走ジャージー・ステークスの大駈けが決してフロックではなかったことを証明した形です。そもそも2000ギニーに出て8着、愛2000ギニーにも参戦して6着だった馬ですから、7ハロンを中心に秋の活躍が見込める1頭と言えるでしょう。

ということで、エイダン・オブライエンが二人の騎手、2頭の3歳馬でG戦ダブルを達成した日曜日でした。

 

 

 

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