ハイティンクのマチネー・コンサート
プロムス2017、7月14日の金曜日に開幕したあと、月曜日には日帰りで名古屋行、帰ってくれば流石に疲れてパソコンで音楽を聴く気にはなれませんでした。
この間もプロムスはお構いなしに日程が進み、これを書いている現在ではプロム6が終わった所です。
漸く気を取り直し、16日の日曜日に行われたプロム3から聴き始めましょうか。ところでこの日は日曜日、マチネーとソワレーの2本立てで行われましたが、指揮者は何とハイティンクとバレンボイムと二人の大巨匠。
当然ながらニアミスというか、コンタクトもあったんでしょうが、その辺りの裏話は聞いていません。先ずはハイティンクのマチネーを紹介しておきます。
7月16日 ≪prom 3≫
モーツァルト/交響曲第38番「プラハ」
モーツァルト/ヴァイオリン協奏曲第3番ト長調K216
~休憩~
シューマン/交響曲第2番
ヨーロッパ室内管弦楽団 Chamber Orchestra of Europe
指揮/ベルナルド・ハイティンク Bernard Haitink
ヴァイオリン/イザベル・ファウスト Isabelle Faust
ヨーロッパ室内管を振ってのモーツァルトとシューマン。世界中のビック・バンド・オケを振っているハイティンクですが、流石にこのオケでは対向配置、ピリオド系の奏法を取り入れてのアプローチとなっています。
プロムスでも常連、登場するだけで盛大に歓声が起きていました。未だ何も演奏していないのに。
作品については特に言及することもありません。最初のプラハ交響曲では全3楽章とも提示部を反復していました。
続く協奏曲でもシューマンもそうでしたが、プロムスでは恒例にもなっている楽章間の拍手は一切無し。前日のバレンボイム/シュターツカペレ・ベルリンでは派手にパチパチやってましたから、聴衆の質が違うのか、暗黙の了解があるのか。その辺りは外野ファンでは判りません。
ファウストが弾くモーツァルト、彼女はイル・ジャルディーノ・アルモニコと協奏曲全集を録音していますから、CDでも聴くことが出来ます。カデンツァは、その録音でも使用していた盟友アンドレアス・シュタイアーが書き下ろしたもので、一般的に弾かれるイザイ、エネスコ、フランコ等のものとは一味違います。
客席からの盛大な拍手にも、アンコールは無し。
メインのシューマン、プロムス中継のハイ・クォリティー・サウンドには最適のサイズで、第1楽章主部に入ると木管が実に良く聴こえます。文句ない名演でしょう。
アンコールにメンデルスゾーンの「真夏の夜の夢」からスケルツォが演奏されました。
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