ソンダーガードのシベリウスとショスタコーヴィチ

シュターツカペレ・ベルリンに続いてプロムスに登場するのは、BBCウェールズ・ナショナル管弦楽団。首席指揮者トーマス・ソンダーガードが二晩続けて指揮し、何れもシベリウスとショスタコーヴィチを組み合わせたプログラムが目を惹きます。
二人共特にアニヴァーサリーというワケではありませんが、何れも近・現代のシンフォニストということで聴き応えのあるプログラムでした。

ところでトーマス・ソンダーガードの指揮、2晩ともチケット完売だったそうで、この辺りは日本では窺い知れないところでしょうか。最初の日は間に協奏曲が挟まります。

7月17日 ≪Prom 5≫
シベリウス/交響曲第7番
ラフマニノフ/ピアノ協奏曲第2番
     ~休憩~
ショスタコーヴィチ/交響曲第10番
 BBCウェールズ・ナショナル管弦楽団 BBC National Orchestra of Wales
 指揮/トーマス・ソンダーガード Thomas Søndergård
 ピアノ/べフゾド・アブドゥライモフ Behzod Abduraimov

ところでソンダーガード、日本では一般的に「トマス・セナゴー」と表記されているようで、ナクソスのNMLでもこの名前で検索できます。
しかしBBCのコメンテイターは明確に「ソンダーガード」と発音していましたから、当欄は暫くはこれで通すことにしましょう。あるいはデンマーク語の発音では「セナゴー」の方が近いのかも。

今回取り上げるシベリウスは初日が第7交響曲、二日目が第2交響曲で、彼らはシベリウス交響曲全集を録音する予定のようで、既に2番と7番の組み合わせがリン・レコーズ Linn Records というレーベルから発売されています。
既にナクソスNMLでも配信されていますから聴き比べるのも一興。

コメンテイターがチラッと紹介していましたが、このオケはコントラバスが9本も揃っている由。中継を聴いた限りではバス・ヘヴィーという印象はなく、メロディー・ラインを大切にした良く歌う演奏で、全体が構成的にも見通せるのがこの指揮者の才能だろうと思いました。

前半の協奏曲は、6月に読響定期でプロコフィエフの第3協奏曲で見事なテクニックを披露したばかりのアブドゥライモフ。実際にナマ演奏に接した音楽家が直ぐにプロムスでも喝采を浴びているのは真に楽しいものです。
今回はスコア片手に聴きましたが、改めて流れる様なテクニックに感服しました。
アンコールはチャイコフスキーのノクターン、ニ短調作品19。読響定期でもアンコールした作品で、聴いたあと帰宅してペトルッチのサイトからダウンロードしたスコアを見ながら鑑賞。私には初めてのレパートリーでしたが、二度も聴いてスッカリ手の内に入ってしまいました。

最後はショスタコーヴィチのレ・ミ・ド・シ祭り。やや久し振りに聴きましたが、ソンダーガードの手腕もあって晦渋という印象は全くありませんでした。

 

 

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