スミオン、6度目のヴィシー大賞典

今週のヨーロッパ競馬は落穂拾いのようなもので、イギリスもアイルランドもフランスも余り目立たないG戦が散発的に行われます。

7月19日にはフランスのヴィシー競馬場で歴史の古いヴィシー大賞典 Grand Prix de Vichy (GⅢ、3歳上、2000メートル)が行われました。馬場は good to soft 、出走条件は3歳上となっていますが3歳馬の参戦は無く、全て古馬の6頭立て。
去年のこのレースで4着、前走ラ・クープ(GⅢ)2着で始動した6歳馬のガーリンガリ Garlingari が13対10の1番人気に支持されています。

最低人気(45対1)のサブウェイ・ダンサー Subway Dancer の逃げを2番手でマークしたガーリンガリが前を捉えましたが、前半は5番手に控えていた2番人気(9対5)のベスト・フーアド Best Fouad が徐々に進出し、残り2ハロン先頭を奪うと、ガーリンガリに1馬身差を付けて優勝。中団から一旦は最後方に下げた3番人気(19対5)のカーバーン Qurbaan が追い込んで首差の3着です。
勝ったベスト・フーアドは、これがG戦初勝利となる6歳せん馬。特に今期は好調で、これで6戦4勝。4月にはシャンティーのダルクール賞(GⅡ)に挑戦して6着と壁に当たりましたが、前走はコンピエーニュ大賞典を制して2連勝となりました。前々走のボルドー大賞典(リステッド戦)でも3着に健闘しています。
勝馬を管理するフランソワ・ロホー師はこのレース2勝目ですが、騎乗したクリストフ・スミオンは何と6勝目。既に5勝した時点でこのレースの最多勝利騎手になっていましたが、記録を更に更新しました。ところでヴィシー大賞典、かつて我が武豊ジョッキーが勝ったこともあるレースですね。スミオンが初勝利を挙げた翌々年、2002年にチェシャー Cheshire という馬に騎乗していましたっけ。

 

 

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