ソンダーガードのショスタコーヴィチとシベリウス

ソンダーガードとBBCウェールズ・ナショナル管の連夜に亘るコンサート。2日目はショスタコーヴィチで始まりシベリウスで締め括られるプログラムです。

7月18日 ≪Prom 6≫
ショスタコーヴィチ/交響詩「10月革命」
ショスタコーヴィチ/ヴァイオリン協奏曲第1番
     ~休憩~
シベリウス/交響曲第2番
 BBCウェールズ・ナショナル管弦楽団 BBC National Orchestra of Wales
 指揮/トーマス・ソンダーガード Thomas Søndergård
 ヴァイオリン/ニコラ・ベネデッティ Nicola Benedetti

冒頭に演奏された交響詩は当初発表されていなかったもので、ソンダーガードの意図がより明確になった印象。つまり、前夜演奏した第10交響曲と同じムード、良く似たモチーフを用いたもので、続けて聴くと一晩のプログラムのようでもありました。

それは2曲目のヴァイオリン協奏曲第1番も同じ。第2楽章スケルツォ冒頭の動機は、第10交響曲第3楽章の主題を転用したものでもありますから。
全体にショスタコーヴィチの音名レ・ミ・ド・シが繰り返し登場するのも共通していて、ソンダーガードが敢えてこのプログラムにしたのが見え見えでしょう。チケット完売も、むべなるかな。

その協奏曲でのソロは、プロムスでも大人気のニコラ・ベネデッティ。私も大分前に日フィルとラザレフの指揮でモーツァルトを聴いたことがありますが、人気になるのは当然でしょう。今回も大熱演に割れんばかりの拍手喝采。
彼女のアンコールは、ピーター・リモノフ編曲のスコットランド民謡「蛍の光 Auld Lang Syne」(ロバート・バーンズ作詞)。リモノフはベネデッティの友人とのこと。

最後のシベリウス第2交響曲が始まる前、事前に収録されたソンダーガードへのインタヴューが流れましたが、その中に貴重な情報。
それは、ソンダーガードはパーヴォ・ベルグルンド指揮下のボーンマス響でティンパニ奏者だったということで、つまりソンダーガードのシベリウスは筋金入りの伝統的な解釈と言うことでしょう。
私も遥か昔にベルグルンドを日フィルで聴いたことがありましたが、サウスポーの指揮が独特なマエストロでした。そう思って聴くと、聴き古した感のある第2交響曲も感慨一入でしたね。

 

 

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