G戦ハットトリック達成、ダブルは?

7月26日は平日ですが、サラトガとデル・マーで仲良くG戦が一鞍づつ行われました。

サラトガ競馬場のオノラブル・ミス・ハンデキャップ Honorable Miss H (GⅡ、3歳上牝、6ハロン)は、good の馬場に5頭立てですが、最初から連勝中の3頭の争い。その3頭からイーヴンの1番人気に支持されたのは、目下3連勝でG戦も2連勝中(ウイニング・カラーズGⅢ、シカゴ・ハンデGⅢ)のフィンリーズラッキーチャーム Finley’sluckycharm 。
そのフィンリーズラッキーチャームがハナ争いを制して先頭に立っての逃げ。3番手でマークした2番人気(8対5)のポールアズシルヴァーライニング Paulassilverlining が第4コーナーで外から並び掛けると、直線は2頭のマッチレース。ここに4番手を追走していた3番人気(7対2)のバイ・ザ・ムーン By the Moon が追い上げて予想通り3強の争い。最後はポールアズシルヴァーライニングがフィンリーズラッキーチャームを首差抑えて優勝。半馬身差でバイ・ザ・ムーンが3着でした。残る2頭は3頭から5馬身以上離されて競馬にならず。
チャド・ブラウン厩舎、ホセ・オルティス騎乗のポールアズシルヴァーライニングは、これで4連勝となり、G戦も4月のキーンランドでマディソン・ステークス(GⅠ)、5月にはチャーチル・ダウンズでフマーナ・ディスタッフ・ステークス(GⅠ)とGⅠ2連勝の勢いを駆っての3連勝(ハットトリック)となりました。去年まではミシェル・ネヴィン師が管理していましたが、今年初めにジャドモント・スタッド(ハーリッド・アブダッラー氏)が繁殖牝馬を目的として購入したもので、ブラウン師の元でも無傷の3連勝(ハットトリック)。G戦そのものもこれが7勝目となりました。

一方、デル・マー競馬場ではダートのマラソン戦、クーガーⅡ世・ハンデキャップ Cougar Ⅱ H (GⅢ、3歳上、12ハロン)。fast の馬場に7頭立て。去年と一昨年のこのレースの勝馬が2勝目(ダブル)を目指して参戦し、去年の勝馬ハード・エーシズ Hard Aces が6対5の1番人気。
1番枠から出た6番人気(12対1)でアルゼンチン産馬のインフォビダッド Infobedad が逃げましたが、5番手に付けていた本命ハード・エーシズがスパートして先頭で直線。そこに外から襲い掛かったのが4番手を進んでいた4番人気(9対1)のカーリン・ロード Curlin Road で、長い直線で2頭の叩き合い。首の上げ下げでゴール板を通過しましたが、写真判定の結果、カーリン・ロードがハナ差でハード・エーシズ2連覇の野望を打ち砕きました。2番手に付けていた最低人気(19対1)のノーブル・ニック Noble Nick が6馬身半差の3着に入り、一昨年の勝馬で2番人気(5対2)だったビッグ・ジョン・ビー Big John B は6着敗退。直線の攻防が審議になりましたが、入線通りの確定で判定は覆りませんでした。
ダグ・オネイル厩舎、フラヴィアン・プラット騎乗のカーリン・ロードは、これがG戦初勝利となる4歳せん馬。そもそもG戦への挑戦は去年のロス・アラミトス・ダービー(GⅡ)5着に次いで未だ2度目で、3歳の9月に12戦目で漸く未勝利を脱した馬です。これが4勝目、前走ロス・アラミトスのアローワンス戦(1マイル)に続く2連勝ですから、ダブルと言えばダブルでもありました。これまで全く無名の存在でしたが、一昨年の新潟で妙高特別(ダート1200メートル)に勝ったスターストームの半弟に当たる血統ですから、満更日本との関係がないわけではありません。短距離馬と長距離馬と言う異色の兄弟。

 

 

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