二日連続でバロックの大作を聴く

前日のモンテヴェルディに続き、8月最初のプロムスはヘンデル、オラトリオの大作が演奏されました。

8月1日 ≪Prom 23≫
ヘンデル/オラトリオ「エジプトのイスラエル人」
 オーケストラ・オブ・ジ・エイジ・オブ・エンライトメント Orchestra of the Age of Enlightenment
 指揮/ウイリアム・クリスティー William Christie
 合唱/エンライトメント合唱団 The Choir of the Enlightenment
 ソプラノ/ゾーイ・ブルックショウ Zoë Brookshaw
 ソプラノ/ローワン・ピアース Rowan Pierce
 カウンター・テナー/クリストファー・ラウリー Christopher Lowrey
 テノール/ジェレミー・バッド Jeremy Budd
 バス・バリトン/ディングル・ヤンデル Dingle Yandell
 バス/カラム・ソープ Callum Thorpe

モンテヴェルディがプロムス初登場のフランスのグループによる演奏だったのに対し、こちらはヴェテラン中のヴェテラン、古楽の大家クリスティーとエイジ・オブ・エンライトメントが充実した名演を披露しました。

私は普段バロック音楽は余り聴かないし、従って古楽演奏についても素人、ましてやオラトリオという分野にはほとんど馴染みがありません。
ヘンデルのオラトリオと言えば全曲はメサイアしか聴いたこともなく、僅かに「マカベウスのユダ」の有名な合唱曲を知っている程度です。

従って作品についての知識は皆無。それでもペトルッチの無料楽譜サイトから当該曲をダウンロードしてこの日に備えました。
一般的な解説によると、このオラトリオは2部から成る作品と解説され、実際にゲットしたスコアもその通りですが、プロムスのアナウンスによると、今回は初演された初稿、3部構成の版で演奏される由。
慌てて概要を調べてみると、このオラトリオの初演は大失敗だったそうで、2回目の演奏からは現在一般的に知られている2部構成にカットされたのだそうな。

実際に聴いてみると、大分は全て合唱作品で、2部構成版には登場しない楽曲で占められていました。この第1部が終わった所で、20分の休憩。

後半は第2部と第3部が通して演奏され、その間に拍手が入ります。後半、特に第2部はダウンロードした譜面とほぼ同じで、一部カットがあったようですが、これが3部版のオリジナルなのかは不明です。
上記のソリストは後半のみに参加し、全て若手の歌い手たちで、これが彼らにとってもプロムス・デビューだそうです。当初発表のメンバーから二人ほど替わっていましたが、放送ではその辺については触れていません。

この位のサイズによる合奏は、理想的なオーディオ条件。音楽の細部については判らないながら、純粋に高音質放送を聴いているだけで幸せになりました。素人の私でも極めて優れた演奏であることだけは判ります。

 

 

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